よるの迷走日記
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2001年11月11日(日) 美貌の末路

両親と芸術の秋しに名女優展を見に行く。
戦前から活躍した写真家早田氏の作品展です。
原節子だとか往年の大女優を始め、現在も一線で
活躍する名優達がほぼ一堂に会した感がありました。
最も若い世代で池上季実子くらい。

でもまーそれは言わないお約束!なのかもしれないけれど、
同郷人として左幸子がなかったのは納得いかん。野際陽子は
ちゃんとあったのに。キイハンターなミニスカ。一見の価値あり。
映画女優が中心だからか、森光子や水谷八重子(初代)もなかったし。
写真家と女優も人の子ですから相性もあったのかもしれん。

各人の略歴がかなり詳しくて興味深いものがあった。
よくよく真面目に読むと美辞麗句も多いながら過去のスキャンダルや
離婚歴も記されていたり、「歌手デビューも果たすが泣かず飛ばず」、
「これといった代表作なし」だのコメントが辛口なの。
あと男優のコーナーもちょっとあって、石原裕次郎は
「戦後最大のスター」、隣の隣の高倉健は
「昭和が生んだ最後のスター」とあった。ご苦労様です。
ついでに言うと美空ひばりは「不世出のスター」だった(笑)。

私の目から親より年上の女優さんの若い頃を見ると、いくつか
タイプがあるようです。撮影年代や年齢、表情によるので
一概には言えないとは思うのですが。
まずあんまり面影がないタイプ。
全然別人に見えたりするのでピンとこない人。
朝丘雪路とか南田洋子(図らずも義姉妹)。
そして面影があるゆえ若き日の姿に驚愕する美女。
岡田茉莉子、大空真弓、江波杏子、故音羽信子とか。
逆に年輪を重ねて今の方が別の意味で輝いて見える方も。
倍賞美津子とか、白川由美。

しかし何より恐ろしいのが全然変わってない人。
もちろんしわだのお肌のハリだのは衰えて当然ですが、
醸し出す雰囲気や基本的な造作が昔のまんまの人。
吉永小百合や加賀真理子なんてまだまだ可愛いもんです。
佐藤友美。私実年齢よりずーーっと若いと信じてました。
八千草薫。何と1931年生まれ。
女優って…女優ってバケモンなのね……。


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