よるの迷走日記
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2001年10月31日(水) 山手線

帰り道、行きは何ともなかったバスで酔う。
東京駅へ向かう新幹線でも全快とは言い難い。
乗り換え待ち時間があるのでどこかへ行こうと言う話になった。
青春をここで過ごした父には色々ノスタルジィがあるのだろう。
行き先も聞かず付き合ってやることにした。

山手線に乗る。池袋を過ぎて、さすがに私も不安になる。
「どこ行くの?」
「渋谷。」
――世間知らずの私でも、漠然と
遠回りであることは推測できる。
いかんいかん、今私は父のノスタルジィに付き合っているのだ。

ハチ公を初めて見る。うちの犬と同じで片耳が垂れている。
人がたくさんいてうるさい。こんな所には暮らせそうもない。
でも住めば都と言うしな、ってここが都なんだってば。
「薬局が多いな。」
「みんなビョーキなんじゃないの。」
そう言う私もぐったりしている。

地下鉄の駅が見える。いくら方向音痴の私にも
乗り継ぎがあってもまだこっちの方が
早いのではという意識がある。
しかし彼が買ったのはまたしてもJRの切符。
そしてまた間違って(?)内回りに乗る。
父は本当に山手線が好きらしい。


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