よるの迷走日記
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帰り道、行きは何ともなかったバスで酔う。 東京駅へ向かう新幹線でも全快とは言い難い。 乗り換え待ち時間があるのでどこかへ行こうと言う話になった。 青春をここで過ごした父には色々ノスタルジィがあるのだろう。 行き先も聞かず付き合ってやることにした。
山手線に乗る。池袋を過ぎて、さすがに私も不安になる。 「どこ行くの?」 「渋谷。」 ――世間知らずの私でも、漠然と 遠回りであることは推測できる。 いかんいかん、今私は父のノスタルジィに付き合っているのだ。
ハチ公を初めて見る。うちの犬と同じで片耳が垂れている。 人がたくさんいてうるさい。こんな所には暮らせそうもない。 でも住めば都と言うしな、ってここが都なんだってば。 「薬局が多いな。」 「みんなビョーキなんじゃないの。」 そう言う私もぐったりしている。
地下鉄の駅が見える。いくら方向音痴の私にも 乗り継ぎがあってもまだこっちの方が 早いのではという意識がある。 しかし彼が買ったのはまたしてもJRの切符。 そしてまた間違って(?)内回りに乗る。 父は本当に山手線が好きらしい。
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