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"RENEW!"
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雪が降った去年の暮れ、 朝早くから起きて映画の梯子をした。 その日は映画は1000円と来たものだから 見たい放題ということではなかったのだけれど ひとりでワクワクしていた。
映画の後の感想を言える人も 欲しかったのは本音だが、 私の中のゲリラ的に「映画に行きたい!」 衝動を抑える事が出来ず、 「ハウルの動く城」と「約三十の嘘」を見てきた。 中でも印象に残った科白は「ハウルの動く城」の この科白だった。
「美しいと言われた事がない」
何故だかその科白が私には 「私は誰にも愛されていない」と聞こえそうな科白だった。
主人公の彼女は 更に荒野の魔女に 90歳のおばあさんにされてしまう。
わけがわからず前へ進む彼女は 持ち前のユーモアと バイタリティで乗り切っていく。 大きな挫折が目の前に出現した時 彼女はこの科白を呟かないわけにはいかない。
人に「綺麗ね」と声をかけられ キラリ輝くときがある。
美しいというものは、人から評価されるもの そういう一面も「美しい」はもっているのだろう。 そうではなく私の美しいと思うものは 自分の気がつかないところに埋もれていて 自分自身で掘り出して 一生懸命磨いて 惜しげもなく使うもの、 それがもっとも輝くものだということに気付いた。
今の私の美しいと思うものは、「心の瞳」だ。
激しく揺さぶるもの、 汚れていく見てはいけないもの 優しく包み込むもの、 突き進む悲しみも この手でこの耳でこの足で 更に私の感じる血となり肉となって、 そして感覚というものとなるのだろう。
「心の瞳」は、 自分自身も私の周りの人をも 揺さぶる「風」になるのだから。
私は他の人に 美しいと言われたことはない。 しかし 美しいと感じる事とそれを伝える風を、 私はもう持っている。
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