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2004年09月23日(木) 生シュークリームと珈琲と秋の空


3年前に家族でDisney seaへ
総勢8名の3代家族旅行、
開園月に、それも園内のホテルで過ごした。


天気も晴れ模様を演出してくれ
父の体調も機嫌も
そして駄洒落も絶好調だった。
孫にあたる私の子供や甥は
父のやる事なすことじーっと見つめていた。
二人ともまだ話すことがままならない
赤ちゃんだったからだ。


2つとった部屋は
1つは寝るだけの部屋になり
宿泊旅行を苦手とした父の周りは
笑い声が絶えなかった。
園で過ごすより
とてもとても温かい夜の時間だった。


次の日大事をとって
昼食をとってから園を後にした父。
数ヶ月前は入院していたの後姿は
母と寄り添って小さく
遙か遠くに消えてしまった。


最初で最後の3代家族旅行は
笑顔で一杯であった。


*******

お彼岸の或る昼過ぎ、
父が眠っているお墓を尋ねた。
手に持ったリンドウの花々が
墓に近づく度小刻みに揺れている。

生前彼が好きだった甘いものといえば
シュークリームと
温かい珈琲は缶コーヒーに変えて
写真の前にお供えをし、手を合わせて。

和菓子独特の甘味が苦手な父は、
甘さ控えめの、
生クリームだけのシュークリームを
ちびちび食べては温かい珈琲を飲んだ。

秋の冷えた空気が漂う彼の工場は
珈琲の湯気がとても似合っていた。
学校帰りに工場の窓越しに見つけては息を殺して眺め、
2階の自宅へ帰る、そんな日常。


あの頃は幸せというものを
何もしらずにいたけれど
いつも温かいものに包まれていて
それはジンジン感じていたんだ。


父さん、
秋の空は大分高くなりました。
墓前のシュークリームと珈琲、
どうぞ召し上がれ。


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