夕暮塔...夕暮

 

 

抱月 - 2004年02月05日(木)

昼間の雲は強風でどこかへ流されてしまったらしい、先生のお宅の玄関から出れば松の枝ごしに満ちた紺色の夜、そのしめやかさの中で、十四夜の月は冴え冴えと輝いている。抱月という椿があったことを思い出す、ひっそりと控えめな印象だけれど、円い花弁が高貴な何かをくるむような形で咲くのが、とてもたおやかで好ましい。




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月を抱くこの夜の風の真中に立ち止まり冬の背を見送ろう



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