空路 - 2004年01月06日(火) 先月、NY行きを決めた途端にテラー・アラートがオレンジ色になってしまった。レベルで言えば5段階中上から2つ目に当たるのだから危険なのは承知しているけれど、親しい人が向こうにいる時に行かなかったら一生アメリカを訪れないような気がして、細々と準備をしている。一度計画が直前でぽしゃった事があるので、今度こそはという気持ちもあるのだと思う。 テロが少し心配で、と同僚に言ったら「…なんか、あなたは、飛行機が落ちても大丈夫そうな気がするよ? 1人だけ助かったりする人に見える」と真面目な顔つきで返された。「それ、よく言われる」と私が驚くと、他の同僚も「そんな感じする」と笑っている。 日本でのテロが危ぶまれ始めた頃、空路で旅行に行こうとしたら同行者のお母様に大反対されたことがあった。最後にしぶしぶ了承して下さった時、お母様は「飛行機が落ちそうになったら、夕暮ちゃんにしっかり掴まるのよ! 絶対離しちゃだめよ! そうしたらきっと助かるんだから」と真剣に言い聞かせたらしい。友人はそれを聞いて「そうか、なるほど」と納得したのだそうで、何か起こった時には私にしがみつく気満々の構えでいたので、私は不思議に思いつつちょっと恐ろしくなった。 私は確かにふわふわ生きているかもしれないけれど、窮地にあっても空は飛べないと思うし、殺しても死なないと言われているようで何となくひっかかる。 -
|
|