身体のことば - 2003年11月15日(土) ありがとう こんな風にまた隣り合い地下鉄に乗れる夜を待ってた 帰ってきてくれてありがとうまた君の隣でメトロの流れに乗ろう *************** *** ** * エスニック風の居酒屋さんを出て、小雨のちらつく中を地下に潜る。乗り換えを考えるために路線図を見上げると、「一緒に帰ろうよ」と友人のうちの1人が言う。ああそうね、それがいい。「じゃあ、またいつものふたりで」と私は笑い、変な話ばかりしてるんだけどね、ときよのさんも言いながらぴったり並んでシートに座った。そう、本当に、妙な話ばかりしている。私達は友人のグループの中にいればそれぞれに明るいキャラクターで通っているのに、二人になると何故だかしっとりして、埒もなく暗い話ばかり続けてしまう。確か前回は夢と手相の話だった。彼女の夢は象徴的で本当に面白い、単にシンボリックなだけならたいして興味をそそられないのに、どこか惹き付けられるような危うさと、映像的な美しさがある。 また二人で夢の話、私はチェスの夢を、彼女はブレーキの効かない車の夢を話しているうちに、気がつくと話題が仕事のことになっている。静かに曲線を辿る地下鉄の中、彼女はゆったり呟く。「身体言語って、本当にその通りだと思ったよ…言葉にできないものがどんどん溜まって、それが石になっちゃうんだもん」 ほどけない糸が彼女の中で固く結ばれていつしか石になっていく様を想像したら、痛々しいとしか言い様がなかった。帰って来れてよかった、モチベーションが消えた時にはもうだめかと思って、というのを聞いて、私の想像以上に彼女が辛かったのだということにようやく気付く。よくここまで回復してくれたと思う。 戻ってきてくれてありがとう、こんな風にまた一緒に帰途に着く夜を、ずっと待ってた。 -
|
|