夕暮塔...夕暮

 

 

静かに - 2003年11月10日(月)

だから、あんな人の言葉に傷ついたりしなくていい。



…………




先月から私の補佐についてくれるようになった若い女の子を、上司が無駄にきつく叱り付けたらしい。終業後、強かにショックを受けている様子なので何かあったのかと訊いてみたら、おおもとは本当に些細なミスだった。彼女は語らないけれど、どんな風に責めたかなんてだいたい想像できる。いつもの事とは云え愚かしい大人だ、自らの感情の浮き沈みには呆れるほど敏感なくせに、自分の言動が誰かを害しうることを想像もしない。
…自分は仕事ができない、覚えが悪い、ごめんなさいもっと頑張りますから、と彼女は謝る。かわいそうに、客観的に見て充分働いてくれているのだからそんな風に自己評価を下げることない、あんな感性の貧しい人のことばに傷ついたりしなくていいのに。

仕事はゆっくり覚えてくれたらいいのよ、あんな気分屋のせいでへこむ必要なんてない。私はもう充分に助かってる。そう伝えると、ようやくほっとした様子になった。

人はどうして自分ひとりすら上手く守れないんだろうと思う、心無い言葉や態度に惑わされては傷を負って、酷く自分を責めながら土曜の午後をとぼとぼと歩いたりする。自分が赦した人以外からのネガティブな波を受けいれないように自らを馴らすことならできる、だけどそれだってどこまで耐えられるかあやしいものだ。



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