夕暮塔
...夕暮
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十四夜の交差点 - 2003年10月09日(木)
夜が降りて、くっきり浮かび上がる月と水ぎわの波に似た雲を眺めながら信号を待つ。「ゆうべ十三夜だったから今日が十四夜、あしたは満月よ」 こざっぱりと身形の整った初老の女の人が、隣にぴったり寄り添って歩く小さな女の子に優しく話しかける。涼やかでよく通る、きれいな声。子どもはもつれそうなくらいその女性にくっついて手を絡ませたまま、遠い屋根の向こうの月を見上げた。あたりに満ちた眩しい闇が、祖母であろう女性の白髪混じりの髪をきらきらと輝かせている。
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