夕暮塔...夕暮

 

 

木犀の - 2003年10月01日(水)

神無月 眠るどの窓もやわらかに木犀のかおり満ちて鎮まる



木犀の香に満ちて眠るどの窓も やわらかな金の静けさの中




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駅ですれ違う若い女性の足は膝まである革のロングブーツできっちり覆われている。もうそんな時期になったのだろうか。まだまだ暖かいけど、被服の季節感は少し早いくらいがおしゃれらしいから多少暑苦しくても我慢するものなのかもしれない。…それとも、冷え性の女性だったらファッションじゃなくて実用として履いているのか。どうかな、よくわからない、冷え性とか腹痛とかの女性特有の悩みとは縁遠いのでちょっと難しい。

午後3時、晴天の中を歩けば空気全体をゆったりと揺らすような風が吹いて、木犀の香りが一帯に満ちる。見えない金色の粒子、どこもかしこも隅々まで芳香が撫ぜるように行き渡る感覚。知らぬ間にてっぺんまで満開になっていた橙色の花が光を受けてきらきら光っているのを見上げたら、ああ秋が来たのだと自然に納得した。


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