夕暮塔...夕暮

 

 

傷なんか - 2002年10月03日(木)

傷なんか 残さなくても特別なひとになれると 知らなかったから




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父に用事があって会社に電話すると、ずっと勤めて下さっている女性社員さんの、明るくて良く通る声が耳に飛び込んで来た。美しいかつ舌が素直に羨ましい、わたしの営業用の声もそう耳ざわりは悪くはないと思うのだけれど、少し舌足らずなのだけはどうしようもない。
父の所在を尋ねると、困ったような笑いを含んだような、少し複雑な声になる。

「えー……今日は、朝から山に行かれました」 
「山に?」
「…長い棒を持って、山に芝刈りに……。長ーい棒を持って。」
「……………」

…………ゴルフか。
強調された部分と、芝という言葉でようやくピンときた。それなら携帯にかけても切ってあるかもしれない。夜はどうせ飲みに行くんだろうし、今日連絡を取るのは諦めた方が良さそうだ。もういいや……ちょっと脱力。


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