NHK教育で去年10月からやっていた海外ドラマ。 見終わってちょっと時間が経ってしまったが、面白かったので一応感想を書く。
アメリカの都市郊外の森で全裸のまま目覚めた少年カイルは、ヘソが無く記憶が無く言葉も生活習慣の知識も無く、赤子同然の白紙状態。 だが、身体能力と学習能力は驚異的に高く、百科事典を丸暗記出来てしまったりコンピュータ並みの計算が出来てしまったりする。 ま、いわゆるサイボーグものとか、アンドロイドものとか、そういった題材に通じる要素が散りばめられておりますが、その手の話が好きな人には向いています。 カイルは一時的に引き取られたトレガー家で暮らし始めるが、何しろ生まれたてなので(でも見かけは高校生)、最初の頃は家族に迷惑かけっぱなし、煙たがられっぱなし。 それでも家族の役に立ちたいと願い、時にその驚異的な能力を発揮して皆の手助けなどもして、だんだんと家族と絆を深めていくカイル。 家族や学校の中でカイルが「普通の習慣」や「生活」を学んでいく過程が面白いです。 赤子同然、と言っても赤子と違うのは卓越した分析能力と理解力をもって理論的に吸収していくところ。 カイル視点で見ると何気ない普段の会話や決めごともけっこう複雑で矛盾だらけで、でもどこかに規則性があるものなのだなと気付かされたり。
しかし、カイルが変人っぷりを発揮していたのは最初の数話だけ。 超スピードで物事を学習してしまい、そう時間がかからぬうちに一般の生活に馴染んでしまった。 こうしてカイルはただの有能な高校生になった。つまらん。(それにしも有能過ぎだが)。
そうなると、次にくるのはカイル自身の出生の謎。 カイルはどこから来たのか。何者なのか。 これを探る時にパートナーとなるのが友人のデクランですが。 この人がこんな主要キャラになるとは思わんかったな。 最初はローリーのイマイチ信用ならない彼氏、みたいなうさんくさい人物だったのに。 いー加減男だったデクランがカイルと組むようになり頼れる相棒になってくれたのは、キャラの成長が感じられて「なんかいいなあ」と感じました。
で、まあ、カイルはやっぱあれだ、研究のために作られた人間だったわけですが。 この謎が明るみに出る頃登場するのが、カイルと一緒に造られたらしい人間ジェシーXX。 ジェシーはカイルと違い、人工的に記憶をインストールされて世に出てきたので、当初カイルのような赤子状態ではない。 が、白紙なりに実地での人間関係を体験学習したカイルの方が結果的に偏りなく成長できたようで、ジェシーの知識や常識はどこか欠落している(会話の反応が中途半端だったりとか)。 味方のいないジェシーを見ていると、カイルはトレガー家に出会えて本当に恵まれてたんだなと思う。 シーズンのラストはカイルとジェシーが謎を追う旅に出て、そのままジェシーが裏切って逃走する形で「続く」になってましたが、あいかーらずアメリカドラマは「ここ!」というところで平気でシーズン終了いたしますな〜 続きが気になるじゃないかっ!(笑)
ただ、後半に入ってから、なんというか、高校生の皆さんの恋愛沙汰にやたら時間を割いていたような。 しかも、その恋愛の内容もあんまり共感できないというかー。 デクランがカイルに相手にされなくて落ち込んで、それでローリーとまくいかなくなる‥‥って、全然判んないんですけど(そこで切ないバラード流されてもなあ)。 話のテンポも恋愛がらみになると妙にとろくてちょっとダレていたのが残念。
ま、いいや、それでも続きが楽しみには違いない。 次シーズンの放送を待ちたいと思います。
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