「死刑」というものを扱った今期いちばん重ーいドラマ。 内容が内容だけに毎回とても考えさせられます。 作品としても面白く作ってありますし、毎回目がはなせない。 ‥‥の割に、録画再生する時、ビミョーに沈んだ気分になるのはやはり極限の題材だから?
新人刑務官の及川(伊藤敦史)は、死刑囚の棟に配属される。 そこに、少年時代に同じ野球チームだった渡瀬満(ARATA)が収監され、二人は刑務官と死刑囚という立場で再会をする。 渡瀬は少年の頃に強盗に両親を殺されており、その犯人が死刑にならずに出所したため仇討ちを決行、被害者遺族の立場から一転して殺人犯の立場になったのだった。
わざと自分を死刑に追い込むような証言をし、死刑が確定する渡瀬ですが、その理由もまた激しい。 仇討ちの仇討ちを防ぐため、自分が死刑になって連鎖を断ち切らねばならないという決心は「うわ〜」というくらい重いです。
一方、主人公の及川自身も、現在の両親は実は養父母で、実の父親は死刑囚だったという出自の秘密を知ることになるわけですが。 この実の父、友達の罪をかぶって自分が死刑になるわけだけれど、これはこれでどーかと思う‥‥。 遺族にしてみれば、殺害した本当の犯人に償ってもらわないと、意味がない。
また、ドラマの中では他の様々な死刑囚の様子が描かれるわけですが。 普段知ることのない塀の中の様子がよく分かります。 まず、死刑囚の生活に驚きました。 刑期のある受刑者と違って、死刑囚は死ぬことそのものが刑だから、「刑務」がない。 そういえば舞台は「拘置所」であって「刑務所」ではない。 お金を払えば買いたいものが買えるし、お菓子食べながらエロ雑誌見たりして、なんというか‥‥。ラクそうな‥‥。 「どーせ死刑になるんだから」と開き直ってだらだら過ごしている死刑囚を見ると複雑です。 死刑の判決を下さないのは、反省(更生の可能性)がある場合な訳だが、死刑と決まったなら反省の必要も無し!‥‥と考える死刑囚も確かにいるかもしれない。 もちろん死刑回避のために反省パフォーマンスをするのは本末転倒ですが、被害者への謝罪の気持ちがまったくないままただ執行されるのも報われない気がする。
個人的には死刑制度には賛成‥‥かなあ? 「殺人を禁じている法が殺人をしていいのか!」と言われても、先にその法を犯したのは犯人なわけだし。 うーん、むつかしい。 しかし冤罪の可能性を考えるとなあ。 冤罪防止のために死刑をなくすというのは本質的にズレているとは思うけれど、それでもやっぱり考えてしまう。 これまで死刑になった人の中にも冤罪の人がいたのかな‥‥と思うと本当に恐ろしい。 考えれば考えるほど賛成するのも反対するのも難しいです。
ドラマは残すところ最終回のみ。 あ、もしかして今日か(録画で見るので放映日がよくわかってない)。 よくこんな題材ドラマにしたなーと思いつつ、最後まで見届けたいと思います。
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