|
みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() 白い巨塔、唐沢くんの高飛車な態度と生意気顔が小気味良くて。財前教授なんて、あまりにもカッコ良すぎな姓だし。でも、五郎でしょ?黒板五郎さんと一緒よ?北の国から白い巨塔って感じ?ヾ(・・;)ォィォィ 「どうして家族が死んだのか、遺族は真実を知りたいんです」 里見先生に弁護士が言ってたね。 そう、本当のとこを。 知りたくて。 脳外科外来でMRI画像を眺めながら先生が言った。「脳が、萎縮してきていましたよね。ほら、このまわりに空間ができているでしょ」 そう、あきらかに縮んだ脳がそこにあった。数十回にわたる放射線の後遺症。こんなに早く? 「なので、痴呆と同じ状態だったんですね」 だから咀嚼も上手くいかなくなって誤嚥で肺炎になってしまったの? だから意識が混濁する日が多くなってしまったの? 違うでしょ?小脳にある腫瘍や右側頭部に再発した腫瘍が原因じゃないの? そして脊髄にある腫瘍が少しでも大きくなるたびに彼の四肢は麻痺していったんでしょ? 最期には首さえも。自分で支えられず動かせずに。 いざとなると、もう終わってしまったことなのだからと言葉を飲みこむ自分もいて。「旦那さんの画像は、ここにたくさん保管してありますよ」外来の看護師さんが慰めのようなことを言っていた。 病気が人格を磨くっていうけれど、 それは、身を削っているという残酷なことだと私は思う。
|