みかんのつぶつぶ
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墓参の帰り道。 道の反対側、向こうから歩いてくる青年がひとりで笑っている。 ニコニコと静かな楽しげな幸せそうに微笑んでいる。 ちょっと白さが目立つ細い顔立ち。 すれ違うときに目に入った横顔。
右側頭部に、開頭手術の術跡。 彼と同じ位置にあった。 大きな大きな術跡で。
道路を挟んでいるのに術跡だとわかるほど。 退院したばかりなのか。 それとも連休で外泊しているのか。 そんなことを思い巡らした。
後姿で歩き方はしっかりしているのを確認してしまう。
でも、その青年はひとり微笑んで歩く。
いいんだよ、 ずっと笑っていていいよ。 いぶかしげな顔をされても気になんてしなくていいよ。 何も心配しなくていいよ。
どこへ歩いて行くのかな。
人に優しくなりたいよ。 でも、 優しくなるには強くならないといけないから。 そこが苦しいところだなあ。
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