みかんのつぶつぶ
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2002年05月30日(木) 傲慢な朝

この、定期的にやってくる暗雲立ち込める心もよう。




外へ出て動く。
目的を作って外へ出る。
無理して予定をこじつけて外へ出る。







5月の風を受けながら、

私は生きてるよ

って彼につぶやく。






キミは死んでしまったけれど、
一緒にだいぶ苦しんだけれど、





私は、
こうして生き残っているよ。







この朝の時間にさえも、
どこかでだれかが泣いている。

あの日の朝のように。





逝ってしまうひと、
逝かれてしまうひと。











外泊して帰ってきたときに、
彼は自分の家だと認識することができなかった。
でも、
壁にかかっている時計を見て、


あれはうちの時計だね。




彼が認めることのできなかった一番のこと。
それは、
家に帰ってきても、
自由に動けない自分の身体。










ふじゆう。







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