みかんのつぶつぶ
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この、定期的にやってくる暗雲立ち込める心もよう。
外へ出て動く。 目的を作って外へ出る。 無理して予定をこじつけて外へ出る。
5月の風を受けながら、
私は生きてるよ
って彼につぶやく。
キミは死んでしまったけれど、 一緒にだいぶ苦しんだけれど、
私は、 こうして生き残っているよ。
この朝の時間にさえも、 どこかでだれかが泣いている。
あの日の朝のように。
逝ってしまうひと、 逝かれてしまうひと。
外泊して帰ってきたときに、 彼は自分の家だと認識することができなかった。 でも、 壁にかかっている時計を見て、
あれはうちの時計だね。
彼が認めることのできなかった一番のこと。 それは、 家に帰ってきても、 自由に動けない自分の身体。
ふじゆう。
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