みかんのつぶつぶ
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2001年10月05日(金)

ずっと布団にくるまっていたい・・・

背中と腰が痛みはじめた。
何せ狭いベッド周りで動きまわるから、身体をひねったり中腰になったりという動作が多すぎるから(泣)
車椅子に移動するにも、もう私が持ち上げるしかないし・・・

しっかり座っていることもできなくなった。
手足に時々震えがくる。
左手にボールを乗せて握らせても、もうダメだから…と言って握ることもしない。
ちょっとドキッとした。

悟っているんだよね。

やっぱり転院は、彼のなかで、何か区切りがついてしまったのだ。
ショックだったんだよね。
無表情や失見当識のなかでも、正常な認識もしている時間があるなかで、
わずかなその時間のなかで、苦しんでいるんだよね。

もう、そっと過ごさせてあげたほうがいいのかな・・・


去年の昨日は、2回目の開頭手術をした日だった。
体調を崩して入院していた父が、
退院をした足でそのまま様子を見に来てくれたんだった。
手術中の待合室で、痛みのためにソファーへ寝転んでいた父。
気分転換に、喫茶室へみんなでお茶を飲みにいったんだった。
父はホットミルクを注文していた。

私と娘、母とゆみちゃんでサンドイッチを食べた。

あれが、最後の、
永遠に最後の、父との外食になってしまった。

父は、よく外食に連れて行ってくれた。
息子がお腹にいるときには、いつも私は鰻を注文していた。
大きなお腹をして、よく食べる私を呆れた顔で見ていた父に、
きっと玉のような男の子を産むからさ、と言って笑っていたのだ。

息子が産まれたときに、
「お前は、ほんとに玉のような男の子を産んだなあ・・・」
と驚いていたことが懐かしい・・・

だから外食で注文するときに、鰻にしないのか?とニヤニヤして私をひやかすのだ。




いないんだなあ・・・・・・










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