みかんのつぶつぶ
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尿道に管を入れられていた。
抗癌剤投与期間には、水分の摂取量と排出量…つまり尿量を計測する。 これは大事な作業ってことはわかってはいるが・・・ 彼はホントにホントに導尿管が嫌いなのだ。 違和感を感じすぎるほど。 平気な人もいらっしゃるのだそうだが・・・
男性は尿道が長いから、管がちょっとどこかにぶつかっただけでも 尿道に響いてしまい、不快になるという。
・・・いまの彼には、摂取量を記入することもままならないからね・・・(泣)
なんだか見ていられないのだ。 彼の姿を正視できない。
辛い治療はこれが最後だからと割り切れるほど 甘いものではない。
「もうやだよ。家に帰りたいよ」
病室のベッドの上からかけてくる電話。 看護婦さん達も、見て見ぬふりをしてくださっている。 精神状態が最悪だった時期には、夜11時頃までひっきりなしに電話をかけてきた。 それがこの数日は、夕食が終わるとパタリとかかってこない。 これは、あんまり身体の状態が良くないということで・・・
また、厳しい波が襲ってきそうだなあ…(泣)
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