みかんのつぶつぶ
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2001年08月24日(金)

尿道に管を入れられていた。

抗癌剤投与期間には、水分の摂取量と排出量…つまり尿量を計測する。
これは大事な作業ってことはわかってはいるが・・・
彼はホントにホントに導尿管が嫌いなのだ。
違和感を感じすぎるほど。
平気な人もいらっしゃるのだそうだが・・・

男性は尿道が長いから、管がちょっとどこかにぶつかっただけでも
尿道に響いてしまい、不快になるという。

・・・いまの彼には、摂取量を記入することもままならないからね・・・(泣)


なんだか見ていられないのだ。
彼の姿を正視できない。

辛い治療はこれが最後だからと割り切れるほど
甘いものではない。

「もうやだよ。家に帰りたいよ」

病室のベッドの上からかけてくる電話。
看護婦さん達も、見て見ぬふりをしてくださっている。
精神状態が最悪だった時期には、夜11時頃までひっきりなしに電話をかけてきた。
それがこの数日は、夕食が終わるとパタリとかかってこない。
これは、あんまり身体の状態が良くないということで・・・


また、厳しい波が襲ってきそうだなあ…(泣)








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