みかんのつぶつぶ
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ここへ引っ越してきてから 昨日でまる4年。
たったの4年間なのに いろんなことが変化した。 移り変わって取り返しのつかない季節が 流れていった気がする。
引っ越してきた当時、息子がよく奇声を発していて叱ったことがある。 リビングに座ってキーキー声をだしてる姿を想い出す。 声変わりをしてしまうから、いまのうちに高い声を出しておくのだといっていた。
娘は、たまごっちのガチャポンを近所の雑貨屋でみつけてきて 毎日暑い中、暇つぶしに買いにいっていた。
まだまだ私を必要としていた子供たち。 そんなふたりを突き放すように 私は外出することが多くなった時期だった。 自分の思うままに行動していた。 夫とは話し合うことは皆無だったし。 それ以前に拒否をしていた。
恵まれた幸せな形に見える状態とはうらはらに 殺伐とした気持ちで過ごしていた。 満たされない気持ち・・・
環境が変わって心細いであろう子供たちの気持ちを 知りながら見て見ぬふりをして。 家に縛られるのは、もうイヤだったから。 夫に支配されている状況は、もう飲みこむことはできなかったから。
ただ、そんなことの理由だった。
一昨年あたりから 食事が終わると子供たちも部屋に入ってしまい ひとりリビングに取り残される夫の姿が 淋しそうに映ったのを いまでも覚えている。
だから・・・ いま、ひとり淋しそうにしているであろう病室の姿が あの日の姿とだぶってしまい 淋しい想いをさせた後悔を どうにか埋めようとして 懺悔の気持ちでいっぱいなのだ。
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