みかんのつぶつぶ
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2001年07月07日(土)

病状は、慢性的に悪くなっている。
抗癌剤の効果は・・・投与しなければ病状の悪化はもっと早いだろう。

どうするか、どう考えてゆくか。

死が来る日まで、どう過ごすか。
死が来る日をどうやって延長させるか。

生きて行くのは、辛すぎる。

左半身のマヒは、体力が落ちているからではなく、
腫瘍が大きくなっているから。
もう、力が入らない。
座っていても倒れてしまう。
また少しはヒョコッと動くんではないか、と期待していたのに。

「じゃあ、右足も、次には右足も動かなくなってしまうんですか」

「うーん…医学書通りに行けばそうなるけれど、
多分、右半身にマヒが来る前に呼吸が止まるだろうね…
突然ね・・・」

「・・・徐々に右足や右手まで動かなくなってゆくのも
悲惨すぎますよね・・・」

「抗癌剤の治療は、続けて下さるんですね、先生」

「うーん…こういう状態だからねぇ。治療をしても手足が動かない。
治療の効果がないってストレスもあるわけだし。
本人が納得してくれればね、僕は続けたいと思っている」

「・・・もう、納得するとか認識するとか、そんな状態じゃあないんですよねぇ・・・」

「・・・そうなんだよねえ・・・」



どうしたらいいんだろう。








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