みかんのつぶつぶ
DiaryINDEX|past|will
病状は、慢性的に悪くなっている。 抗癌剤の効果は・・・投与しなければ病状の悪化はもっと早いだろう。
どうするか、どう考えてゆくか。
死が来る日まで、どう過ごすか。 死が来る日をどうやって延長させるか。
生きて行くのは、辛すぎる。
左半身のマヒは、体力が落ちているからではなく、 腫瘍が大きくなっているから。 もう、力が入らない。 座っていても倒れてしまう。 また少しはヒョコッと動くんではないか、と期待していたのに。
「じゃあ、右足も、次には右足も動かなくなってしまうんですか」
「うーん…医学書通りに行けばそうなるけれど、 多分、右半身にマヒが来る前に呼吸が止まるだろうね… 突然ね・・・」
「・・・徐々に右足や右手まで動かなくなってゆくのも 悲惨すぎますよね・・・」
「抗癌剤の治療は、続けて下さるんですね、先生」
「うーん…こういう状態だからねぇ。治療をしても手足が動かない。 治療の効果がないってストレスもあるわけだし。 本人が納得してくれればね、僕は続けたいと思っている」
「・・・もう、納得するとか認識するとか、そんな状態じゃあないんですよねぇ・・・」
「・・・そうなんだよねえ・・・」
どうしたらいいんだろう。
|