『悪』と呼ばれるものの定義 - 2002年12月21日(土) 一生懸命になりすぎると どこかで歯車が壊れる 新しいものを作るより 壊れたものを直すのは すごく大変だ。 昨日バイト先に友達の旦那が来た 彼は昔 アタシも友達だった いつからか疎遠になっていたのだけど 友達とは時々会ったりもした 夏くらいだったか 久しぶりに彼女と少しだけ会った時 会うなり話し出した彼女の話は こんな話だった。 旦那さんが捕まった。 理由は『薬』 彼は何から逃げたかったのか 一生懸命いい旦那でいようとしてた 彼女はそう言う 仕事はうまくいっていた この不況の時代にわりと裕福だった 彼女の親を呼んで家を建てようって話もあったらしい 世に言う『はみ出し者』でもあった アタシ達はその昔 確かに嫌煙されるタイプの人間だった 集団行動が苦手だった 『普通』とは呼ばれないタイプだった 十代 『学校』という集団に属しないだけでそんな評価をされた それでも彼は 自分の道を見つけて生きてきたと思う 二十歳を過ぎて結婚してから 料理の専門学校に通いだしたのだって そんなに簡単な事じゃないはずだった 『見た目』が悪そうだからって距離を置かれたりもした 夫婦喧嘩も多々あったらしい それでもアタシの目から見たら すごく幸せそうな夫婦だった 彼女は正直別れようかと思ったらしい 捕まった時。 だけど今は捨てれない そう決意したんだって 彼が一生懸命だったのは彼女も知っている それを理解できている夫婦ってすごく素敵だと思う 彼は留置所で彼女だけを支えにしてきた 出す手紙がチェックされるのを知っていたけど 『すっごい恥ずかしいようなのろけた手紙くれるんだよ』 そう笑った彼女がかわいかった。 彼は法を犯した事を後悔するっていうより 彼女を泣かせ悲しませた事を後悔していたようだった 彼女に捨てられるのを怯えた そんな彼を彼女は分かっていた やったことは悪い事 『悪い事』の定義って難しい なぜ悪いかを学校で教えてくれるだろうか 体を壊す行為が悪い事なら アタシの今の生活は『悪い事』。 自分で自分を傷つけることが『悪』ならば 悲しみと苦しみで行き場を無くし 体にキズをつける行為を繰り返してしまう人は『悪』 でもちょっと違う気もする。 なぜダメなのか それはね 『大切な人が悲しむから』 そう その事を体と心が理解しなきゃいけないと思う。 彼は誓った もう二度と薬に手をださないって 彼女は一度だけ信じていくって。 失った信頼を取り戻すのは並大抵じゃない それは彼も理解してるって がんばれよ そう思った。 ほんの少し小さくなった彼の姿 きっと痩せたんだろう 昔みたいに無邪気に笑わない彼の顔 また一生懸命生きているんだろうな 人は必至に生きていると ふと廻りが見えなくなる瞬間がある もしかしたら今アタシは 廻りが見えていないかもしれない 大切なものが何かと聞かれれば 『子供たち』 そのためなら別に体を壊してもなんとも思わない すごく苦痛で辛いけど それでもがんばるのは守りたいものがあるから。 でもそれは『悪』なのだろうか 生きるのって大変で ふと気がつくとまた 一人ぼっちだなって思う アタシはどこに向かっているのか その先に何があるのか そんなコトまで考えれないのか それとも考えないようにしているのか 水鳥。 ...
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