増悪。 - 2002年09月16日(月) 出かかった言葉を何度飲み込んだろう 傷ついた心を何度隠したろう 例え他人になろうとも 憎しみが増えるのはどうしてだろう どうして だろう。 まだ結婚してた時 何度となく言葉を飲み込んだ。 母いわくそれが駄目になった原因らしい 思った事を言わない 言われた通りにしてしまう 相手の冷たい目とか態度を気にしてたら 夫婦なんてまったく会話が無くなる 会話の無い夫婦に 楽しい未来は無い。 例えば会話が無くて それでも子供がいるからその『夫婦』という関係を続けたとして 子供が成長して自立したら 家に残るのは『夫婦』二人になるんだ その時どうすればいい? そんなこと考えた事も無かった その時その時 奴からの憎しみにも似た冷たい目を怯え 思った言葉を口に出来なくなっていった 徐々に徐々に 『自分の意志』をも 黙殺していったのだ。 言わなきゃその場をやり過ごせる そうやって7年もの間 心を殺していった結果 アタシは奴に対して恐怖と服従の心を積み上げた 3度目の浮気の後 ソレを責める事をしなかった ただ言葉を発するのを止めた 存在を無視した アタシは全身で奴を拒絶した こうやってアタシ達は 破滅していったんだ。 いや 破滅の道は 随分前からだったし 奴はアタシを もしかしたらアタシはアタシを 破壊していったのだろう。 別れて半年以上たつ 別居期間を入れると一年半以上 それでもアタシは いまだに奴の『目』と『言葉』に怯えてる でも我慢する必要がどこにあるだろう 日曜日。 アタシの親経由で子供をどこに何時に連れてくるかを 連絡してきた アタシが電話にでないからだろう。 アタシは決めていた 『女に会わせるな 次同じ事をしたらもう二度と子供と会わせない』 そう絶対言うんだって 待ち合わせの場所で奴の車を見つけた 子供を降ろしてアタシは車の後ろの 奴と顔を会わせない位置に立った 子供が車に乗り込んだ ドアを閉めた瞬間目が合った アタシは つばを飲み込んだ 『もう前みたいなことしないでよ』 腕を組んでそう言った まるで自分を守るかのような仕草だった 奴は 冷たく凍りつく目で見 低い声で言った 『・・・・・・はぁ?前って?』 わからない訳は無いくせに 吐き気がした 『女と会わせたり』 そう言ったアタシに 下からゆっくり見上げるように 視線を動かして奴は言った 『関係ねぇ』 関係無い? 関係無いって言われた そして奴は 電話の最中に切る奴らしく バタンとドアを閉めた アタシは自分の車の横に戻り 窓の閉まった 音楽の大きな音のする 奴の車に向かって言った 『次同じ事したら もう会わせないから』 まるで負け惜しみみたいだ そう自分で情けなかった 馬鹿みたいに 怯えてた そして 体中で怒りを感じた 子供が帰ってきた 結局は実家に連れて行ったようだった 子供が言った 『パパの家にはお友達がいるから 行かなかったんだよぉ』 どうやらもう女と一緒に住んでいるようだね その家にはもう子供を連れていかないでほしい 実家の御母さんが居ないと 又同じ事をするんだろうな そう思ったが 今回は何とか大丈夫だったようだ 夕食もちゃんと食べたみたいだし 楽しかったらしい。 アタシは又一つ奴に対する憎しみを募らせた いつになれば開放されるのだろう 他人だから そう割り切ればいいだろう そう思うだろう だけど あの目 あの言葉 アタシのもっとも嫌いだった 奴の部分 それがある限り アタシは憎しみを募らせるんだろう できれば二度と会いたくない そうすれば薄れるかもしれないから そうすればどうでもよくなるから だけどアタシは 1月に1度 憎しみを募らせる数秒を 迎えなきゃいけない 愛すべき子供の為に。 毎日毎日必至に生きても たった数秒で もう生きていたくないと思ってしまう 小さく積み重ねるものは 簡単に崩れてしまうものなんだろう。 水鳥。 ...
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