闇の底に...Cuckoo

 

 

終りを告げる音 - 2002年07月28日(日)

終りの瞬間は
真っ暗な闇の中で
沈黙とため息によって訪れる
ただその瞬間は
自分で作り出した
アタシが
自分の手で。



Kに電話をした
夜中の2時だった
当然寝ていたKに告げた第一声は
『水鳥だけど 電話かけなおして。』

長電話になるのは必至
電話をかけてくるのはいつもK
だったらアタシが電話代を払うのは嫌だ

かけなおしてきたKに
ひさしぶりも元気?も無く
アタシは冷たく言い放つ
『用件は何?』
なんてつめたい言葉
Kは言った
特に用があったんじゃなくて
話がしたかっただけで・・。
『はぁ?朝の八時半に?
 昼の一時半に?』
どこまでも冷たく突き放す。

本当に話がしたかったらしい
正確には声が聞きたかった。

怒ってると思って
そう言った
当たり前 
そう答えた

きもいから怖い
怖いからうざい
うざいから怒りに
その経緯をゆっくり正確に言った

バイトを辞めたらしい
就職活動もしてないらしい
ただ家でぼんやり寝転んでゲームをしたり
何もしてないらしい
そしてその間
アタシのことを考えてたらしい。
毎日毎日ただずっと。
どうすればアタシの機嫌が治るか
どうすれば前のように仲良くなれるか
どうすれば どうすれば
だからアタシにメールをしたり
だからアタシに電話したりしたんだそう

逆効果って思わなかった?
そう言ったら
分っていたけどどうしようもなかった
そう言った
そう言って
泣いた。

『泣くな』
そう冷たく強く言い放つ
うんざりだった
何がしたいのか

逢って話しを
そういうKにまるで当然のごとく
『アタシは逢う気は無いよ』
そう言ったらKは分ってるけどそう答えた
じゃぁなんで言うんだろう

メールが嫌味ったらしいんだよ
そう言った
そんな気は無かったんだけど
そう答えた。
しつこいんだけど
そう言った
二週間姿を消したからもう大丈夫だと思った
そう答えた。

時間の経過が違うのだろうか
アタには一瞬のように忙しく過ぎる二週間だけど
仕事も何もしていないKには
永遠とも似た二週間だったようだ。

BBSに死を暗示する言葉を書くなと言った
それが本音なんだけどなぁ
そう奴は言う

アタシのコトを考えるのなら
違う方向で考えてよ
そう切実に言った
こんな時間に電話したら迷惑かな
こんな言葉を書いたら嫌な気分になるかな
こんなメールは駄目かな
何も考えないんだよな
なぁんにも ね。

沢山の沈黙と
すすり泣くKの声と
真っ暗な部屋と
充満するタバコの煙

アタシはそっとため息をつく
話が進まない。

もう嫌味なメールは止めるよう言った
BBSの足跡も勘弁してと言った
就職するかバイトするかしろと言った
誰かと会って遊べと言った
誰かと会話でもしろと言った
引き篭もるな
鬱になるな
もう
アタシに依存するな
そう告げた。
アタシは精一杯言ったと思う

Kは言った
水鳥に依存してた と
何を求めてどうして欲しかったか
もう聞く気もしないけど。


夜中の三時半
明日も仕事だからと言って電話を切る
明日仕事だって三回くらいいって
やっと電話を切った
ため息がでたけれど
なんだかすっきりした
早く自分でなんとかすればよかった

きっともう他に出来ることは無い
がんばったとも思う
だからと言って全てが終わった訳でもない気もする

それでもこれが
アタシの精一杯



アタシに依存しても無理

依存されるような人間なんかじゃない



きっと


終り。



お疲れ様 水鳥。





             水鳥。


...




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