闇の底に...Cuckoo

 

 

勝てない相手 - 2002年06月16日(日)

人はなぜ孤独を嫌うのでしょう

食べ物があり

生活の場があり

仕事があり

家族がいて

それでもいつも

なにかを求める

きっとそれは

孤独が怖いから。


人はなぜいつも怯えているのでしょう

恐怖の対象が

会社だったり

学校だったり

対人だったり

愛する人の心だったり

それはきっと

一人だと思い知りたくないから。

人はなぜ生きようとするのでしょう

食事をして

酸素を体に引き込んで

嘘の笑顔を覚えて

それはきっと

きっと・・



きっと・・・・・・・?




人はなぜ戦おうとするのでしょう




生きるために必至になって



生きていきたいのかさえわからなくなりながら



いつも恐怖や孤独や怒りや絶望や淋しさや切なさや



勝てない相手に立ち向かう



生きているのは勝利の証じゃない



弱くて儚くて悲しいから



こうして必至に生きていられる。



だってほら



立ち上がった瞬間に次の敵は襲い掛かるでしょ?



弱い僕らはいつも


たった一つの言葉だったり

たった一つの笑顔だったり

たった一つの存在だったり

そんな小さな物だけを心に生きていたりする

その全ては



儚く消え去る物だったとしても。



ただ一つの救いは

目の前にあるものが

幸せか絶望か

それは誰にもわからないって事だろう。



水鳥。


...




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