同じ匂い違う涙 - 2002年06月07日(金) 泣けることがうらやましいなんて とてもじゃないけど言えなかった 同じ苦しみを味わっているようで 違う苦しみを味わう友がいた。 幼稚園の知り合い 水鳥の友達の友達で アタシはそんなに仲がいいわけじゃなかった 子供の英語で送っていった日彼女に逢った 話は聞いていたのね 旦那さんと離婚するって話は。 随分前からただ苦痛で ただ顔を見るのも大嫌いだったって だから別れるとは聞いていた 久しぶりに見た彼女は 元々小さな体が更に小さく痩せッぽっちだった どうしたの? この3日で5キロ体重が落ちた そう言った 5キロも肉があったの?なんてちょっと笑ったら 淋しそうに笑ったんだ。 一時間 子供の英語を受けている時間 うちに来ない?そう言った とりあえずそのまま彼女の家に向かって話しを聞いたの あまりに追い詰められた顔をしていたから。 離婚の経緯を聞いた 一年の別居がこれから始まって 一年後に離婚だそうだ。 アタシと同じだね 旦那が出て行ったことはどうでもよくって 問題は他にあった 好きな人がいたらしい。 付き合って1年だって。 旦那とはもっと前から駄目になってて きっと誰かにすがりたかったんだろう よく分る その気持ち。 離婚届を書くという前日 友達が旦那にその話しを話してしまったらしい あまりに旦那さんがかわいそうだから だそうで。 旦那様同士がお友達なんだって 激怒した旦那さんは相手の男性に慰謝料5千万払うか 別れるかってって彼女に言った そして子供とその男とどっちを選ぶかって問い詰めた 彼女は子供を選んだ でもすごく悩んだそうだ。 相手の親にも話しをしたらしく 相手は 『そんな女と付き合うな』と激怒 携帯を取り上げられて連絡がとれなくなった ちなみに相手は27歳の男性。 相手に旦那さんが電話して怒鳴った 『遊びだったのか』 相手は違うと答えた 本気だって 結婚したいって言ったそうだ お互い本気だったんだね。 その相手と別れて苦しいみたい それは当たり前 その相手と付き合ってるから旦那さんと別れたいってなった そうゆうわけじゃない 旦那さんとの別れ話はもっと前から上がってた でも浮気がばれて 全ての原因がソレになった よって子供の親権は旦那さんに取られるようだ 養育権だけはもらえるようで 子供と離れなくてもいいのが救いなのだろうか 愛する人と別れなきゃいけなくなって 不安定になってしまった彼女 食事も喉を通らなくとうとう錠剤に依存しだした 錠剤に依存 似てる。 そして悲しいのは手首の傷 だけどアタシには止められない 気持ちがわかるから 手首の傷を見て言った 『死にたいわけじゃないんだよね』 そう言ったら彼女も言った 『うん そうなんだよね』 そう 死にたい訳じゃない 生きるのがちょっとばかし辛いだけ。 そう 生きることがちょっとだけ苦しいだけ。 彼女はアタシに聞いた 旦那と別れる時彼氏いた? ううん いない 別居しだした時は好きな人もいなかった アタシにあったものは恐怖だけだった 恐怖と憎しみ だね。 今の好きな人 Bに出会ったのは 別居して半年近く経っていた そしてその時から今でも変わらない事は アタシの片思いだって事で 彼女のお互いを思い合うようなこともない。 引き裂かれる事も無いのだけど。 彼女の親はこう言う 『心の支えは子供だ』 彼女やアタシの意見は違う 子供は支えじゃない アタシが 母が 支えるの 抱きしめるの いとしむの そして苦しむの 支えは他にあるものなの。 子供が 生きる唯一の理由であっても 支えじゃない。 彼女は支えを失ったのね 浮気は好きじゃない それは本音 だけど支えは必要 アタシは彼女に同調すべきか そこはよく分らない だけど気持ちが分る部分が多々あって 眠れない彼女が気になる 同じ部分があって すごく悲しい この1年 別れるまでの一年がどれだけ大変で辛いかアタシはわかる しかも彼女は大切な人を失ってる。 子供がいなくなると涙がでる 夜一人になると何もできなくて泣いている そう言っていた 涙をなくしているアタシにはわからないけど 彼女の辛さは伝わってきた 明日夜子供が寝たら会いに行こう きっと話しを聞いて欲しいんだろう 話せばその間だけでも楽になる そんな訳はない けどね 心の中が分る 自分で自分の心の中を知るためには 人に話すという事も大切なんだ アタシは誰にも話さないけど ココがあるから大丈夫 なんだか実感した アタシの中の ココの この日記の存在を。 彼女の中の日記のような存在にはなれない けど少しだけ話しを聞くことはできるから これから辛い日々が来る 乗り切るしかないんだよ そんなことはまだ言えない。 水鳥。 ...
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