山に行ってた(芝刈りじゃないですよ)父からメール。
「ふきと、山芋と、竹の子を買った」
… ……また、面倒な物を…。
家に帰る前に←ちょっと私も出かけていた。 もう家に帰っているであろう父に電話してみました。
「ぬかは付いてるの?」
ほら、竹の子って売ってる横によくぬかが置いてあるじゃない? まぁ、産直っぽいから、もしかしたらなかったのかもしれないけど、 そしたら、買って帰らなきゃと思って。
答え。 「皮?付いてるよ?」
…トンチンカンな答えだな…。 違うよ、皮じゃないよ。 ケータイだから聞き取りにくかったのかな?
「ぬ〜か〜!だってば!」
…と、大きな声で叫んでしまい、 あ!と気づいた時には遅かった。 私は、陸橋の真ん中から、山に向かって
「ぬ〜か〜っ!」
と叫んでいたのでした… …青春だね。 通りすがりの人が笑ったのは気のせいではないでしょう。 と、ここまでが、第一話。 言うなれば「起承転結の起」です。
それはさて置き、付いていないそうです。 そうですか。 だけど、東京はすっかり竹の子は終わってるし。 売ってるのかなぁ〜?
一応、竹の子の水煮の横を覗いて見る。 …あるわけない。 さて、ヌカって何と一緒に置いてある物? ミソ?醤油?ゴマ?スープ? 空っぽのカゴを持ってウロウロウロ… あった…ような気がするけど、だけどなんか違うような気もするし… 私が見つけたのは… 「いりぬか」 ぬか漬け用のようです。 …この「いりぬか」って、竹の子の横についてるのと同じもの? どうなのっ?! むむぅぅぅ…私にはわかりません。
仕方がありません。 ここは…ここは…おばちゃんに電話(T.T)←弱気 でも、出たのはおじちゃんでした。 「夕飯作って出て行っちゃったから、帰りは遅いと思うよ〜」 そ、そうですか… 今、たった今私は助けを求めているのです。 おばちゃんが帰ってくるのを、この西友のヌカの前で待ってるわけにはいかないの。
仕方がありません。次は…次は… ○○ちゃんのママに電話(T.T)←幼馴染の友達のお母さん 「あら〜、久しぶりじゃない。どうしたの?元気〜?」 そうなの。ご無沙汰してるの。とってもご無沙汰してるの。 御節おいしかったの。ごちそうさま。←御節以来かい! ご無沙汰してるのに、いきなり聞きにくいんだけど…
「竹の子のぬかは、ぬか漬けのぬかでいいの?(^-^;」
・・・・・・・・・・・・・・。 あぁ、恥ずかしい。 しかも、答えったら! 「それでもいいけどねぇ… そんなの、米のとぎ汁でいいのよ」
なんと!(◎◎;) そ、そうなの〜?? そうなんだ… (あぁ、ここを読んでいる、主婦の皆様。 「当ったり前よ」などと思ってはなりませぬ。 だって、竹の子の隣にはヌカだったんだもん。 竹の子はヌカで茹でないといけないと思ってたんだもん…)
そうかそうか。 米ぐらいならうちにあるぞ。じゃぁ帰ろうかな…。 以上、第二話「承」でした。
さて、第三話「転」 夜、緊急の電話っぽい私に 心配した伯母が、帰って来てから電話を掛けてきてくれました。 …事の顛末を話す。 「そうよ〜…おばちゃんも、今聞きながら、とぎ汁でいいのにって思ってたのよ…」 …だってそんなの知らないもん。 小麦粉の替わりにすいとん粉使おうとは思いつくけど、 ぬかの替わりにとぎ汁なんて知らないもん〜〜〜っ!! え〜んえ〜ん…(T.T)
さて、第四話。 そんなヌカっ恥をかいてたどり着いた 「起承転結」の「オチ」です。←? あなたならどう展開しますか?
ご飯を食べ終わって、そうだ ○○ちゃんのママに言われたとおり、 夜茹でてそのまま朝まで置いておくのよって言われたから、今やろう …と思って、キッチンに立ったわけです。
さて、さっき白い袋のまま冷蔵庫に放り込んだそれを取り出す。 …?あれ?
なんか…感触が…?
… ……… …………?
なんか…見た目が…?
… ……… …………?
っていうかラベルが…?
… ……… …………?
これ… … ……… …………?
・・・・・・・・・・竹の子じゃねーだろ!
取り出したそいつには、 「里芋」っていうラベルが貼ってありました(T.T) (多分、京芋の一種なのかな?細長い里芋だった)
…脱力…
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