白馬鹿日記

2007年07月11日(水) TVへの弔鐘

@niftyがHD(ハイデフィニション)動画の配信を始めた。さっそく観てみた。
まずイヤラシイのはプラグインがIEにしか対応していない事。くそ。何でネスケをサポートしやがらねえ。などと怒っても仕方がない。あきらめて埃をかぶっているIEを引っ張り出して起動する。別に埃はかぶってないか。配信しているのは大海球紀行という、これは日テレが作ったんでしょうかね。その辺の事情はさっぱりわからんですが、バハ・カリフォルニア周辺の海と大自然を描写したなかなか良さそうな内容のシリーズ全11本。全部観たら半日かかるのでその中から「バハ!魅惑の隠れ家リゾートライフ」というヤツを選択。大自然がテーマの映像でなんでリゾートじゃと言われそうだが釣りしてるシーンが出てきそうなのがこれだけだったのよ。ま、実際映ったのは数分程度でファイトシーンはシイラだけだったけど目的はあくまでも画質の確認なので問題なし。さて、800*448/3Mbpsというクオリティでどこまでできるのか。
まずはプラグインのインストール。これは瞬時に終了。15秒ほどnifの宣伝というかイメージ映像が流れてから本番組開始。をを。綺麗じゃん。白が重なったりコントラストがきつかったりするとシャチる場面もないではないが十分に許容範囲。ポジションバーによるシーク、早送り、一時停止などを試してみてもなかなかにレスポンスが良い。一度固まったりもしたがこれはワシのパソコンがチョロいせいかも知れん。ちなみに動作要求スペックはIE6.0以上。くそ。何でネスケを。これはもういいか。ハードウエアはPen4/2.8G、メモリー1G以上というそこそこハイスペックが要求される。ま、エンコきついんだろうからねえ。仕方ないんでしょうけどね。

というワケで全画面表示にしてゆっくりと眺める。ちなみにウチのLCDはUXGAであり決して小さくはない。比較対照物となると時々知人が寄越してくれるTVをmpeg2録画したヤツという事になるのだがハッキリ言ってこっちのほうが圧倒的に綺麗。もっともヤツの録画環境はアナログでありゴースト出まくりなので比較するのは気の毒なのだが、では現状でHD対応TVでデジタル方式で受信して番組を観ている人の割合がどれくらいいるのかというとまだ5割に満たないと言う説もありそう考えると今回の映像クオリティ以下の環境でTVを観ている人のほうが多いと言っても過言ではないのではないだろうか。これは多数派という事であり辞民党なら強行採決できる数であり言ってみればフツーなのだ。つまり、もしこれからTV向けのコンテンツが次々とネット配信されるようになったら果たして高い金出して痴デジ対応TVに買い換えるだろうかという問題が生じてくる。パソコン+光ファイバー導入でも値段的にはTVより安い。大型画面が欲しいとなれば話は別だがパソコンなら録画編集もできる。現状では多少のコツ(笑)が必要なケースも多いがコンテンツが増えれば録画可能と言うのは視聴者を増やすキーワードとしてはかなり魅力的なハズである。メールもできればゲームもできる、大抵のヤツはDVDも観られるしその気になったら無修正Hビデオも無尽蔵である。それにそういう環境が一般化したら「TV視聴用・サイズの割りにロークオリティ大画面LCD」というモノも出てくるかもしれないではないか。そうなったらもうTVというのはパソコンの機能の一部である事が一般的になり配信方式が電波であろうと光ファイバーであろうと視聴者にとってンな事はど〜でもええという事になるのではないだろうか。さらにPayPerView形式も現状よりはるかに取り入れやすくなるだろうし観たい時に観たい分だけの契約を画面の前に座ったままで手続き完了できるとしたら視聴者にとってもNHKの受信料より受け入れやすいのではないのかな。さらにその分、コンテンツ製作者にも木戸銭先取りでも文句の出ないクオリティが要求されるワケで現状の無芸能人が笑い者になるだけの番組も減らざるを得なくなるのではなかろうか。何だ。良い事ばかりではないか。

前にも書いた気がするが、利権ドロドロのデジタル放送が大嫌いなワシにとってはそうなればもう実に嬉しくも楽しくもテレビ観てるより面白いてなモンであり一刻も早く実現していただきたい。今回のnifの試みがTVへの弔鐘の最初の一発になる事を祈るばかりである。


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うるま [MAIL]

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