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共依存(獅子鷲) |
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| Past : Will | 2006年04月09日(日) | ||
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「…って新聞に書いてあったんだけど。岳、聞いてる?」 「ん〜」 「…聞いてないでしょ」 「んん、聞いてる…」 一応、返事は戻ってくるけど、モゾモゾと鼻をこすりつけてくるのは、寝る体勢に入ってる証拠だ。 翌日に障りがあるからって、挿れたり出来ない日に限って、こうやって大っぴらにベタベタ触ってくるのだから。 俺の忍耐力を試してるの? これはなんかの修行? 邪念をまぎらわすために新聞とか読んで、頭を生物学的な方向に切り替えてきたのに、何の意味もありゃしないっつの…。 あきらめて、ぬくぬくと暖かい身体に腕を回す。 寝相が悪いせいで、安眠妨害もしばしばだけど、こうやって触れているだけで気持ちは安定する。 生乾きの短い髪が、ほんの少しひんやりするのも気持ちいい。 でも、さっき読んだ新聞記事によると、思春期には同性間の心身的な依存がしばしば起こり、他人に触れたり触れられたりすることに安定を見出そうとしがちで、だが、それは精神的な病である…と。 「これって、やっぱ依存なのかなぁ…」 「ん〜」 「…」 聞いちゃいない。 生返事なんかしやがって…。 腕の力をゆるめて、少し、岳の身体を遠ざけ、俺は小さくため息を落とした。 すると、むふ〜、と胸の辺りで大きなため息が落とされ、それから、モゾモゾと上ってくる気配。 不機嫌そうに、下唇を突き出し気味にして、眉がギュッとしかめられていて。 「あのなぁ、お前は単なるホモだっつの」 「…」 何が思春期だか。お前、いくつだ…。 ブツクサ呟きながら、また、ごそごそと布団の中にもぐっていくのを、俺は唖然として見送った。 あ、そう。 一応、ちゃんと聞いてたわけだ…。 なんかひどい言われようだけども。 ちょっと、ほっとしたかも…。 --------------------------------------------------- ミもフタもない(笑) ああんそろそろ寝なくちゃ… |
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