ネコ科!(獅子鷲)


 Past : Will 2005年09月13日(火) 


注)8日9日と続いてます。



どうやらマジで寝かかっていたらしい。
あと少しで零れそうになっていた涎を、危ういところで回収し、
「なにやってんの」と面白そうな顔をした走にむっとした視線で返す。
下唇を突き出した俺の表情を、ゆったりと眺めながら、走が突然変なことを言い出した。

「知ってる?猫って、額が弱点なんだ」

ますます訳のわからんことを得々として語るので、思わず横槍を入れる。

「…それ以前に、俺は猫じゃねぇ」
「いいから、黙って聞けって」
「…」

まあ、そんな横槍ぐらいで挫ける男じゃないのは百も承知だ。
しかし、逆にこっちが凹むのは何故だろう…。

「ほら、猫ってさ、額のところをかりかりしてもらうと気持ちよさそうにするじゃん。それぐらいは見たことあるだろ?」
「まぁな」
「そんでそこに、ぐって手の平を押し付けてやると、猫寝ちゃうんだって」
「…へぇ」

…まあ、確かに、俺も寝そうになったけど。

「特に、雄の猫はその傾向が強くて」
「…」
「でね、甘えん坊のヤツほど、すとんって寝ちゃうんだ」
「…ほほぅ」

他に、どんな相槌を打てというのだ。
だいたいそれを俺で試すってのが、まず不可解だっての…。

しかも、思わずため息を落としかけた俺に向かって、走は人差し指を突きつけてきて(ヒトに向かって指差しちゃイカン!って親から習わなかったのか?)

「と、いうわけで、岳は甘えん坊なネコ科!」


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ひとりごとにゃんこはとても可愛いと思います。
窓辺でひなたぼっこしながら、
「にゃ…ぅにゃ……み……にゃぅぅ…」ってぶつぶつ言うの。


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