星恂太郎、諱は忠狂。


 Past : Will 2005年03月28日(月) 


戊辰戦争時、仙台藩はある一つの隊に出陣要請を出した。
しかし、洋式銃隊である彼らは、武器・弾薬の不備を理由にこれを拒否。今の状態で無理に出陣しても戦利を失い兵気を阻喪させるだけだ、ということ。隊は昼夜を問わず兵士に弾薬の製造を急がせ、九月に入って出兵準備が万全に整ったところで、十三日、城中に召し出された。出陣要請だと思い城中に入った隊に下った令は、仙台藩は降伏恭順と決定、よって屯所より動かぬようにというものであった。

隊の名は、額兵隊という。隊長は星恂太郎。

これに納得できない恂太郎は憤然として退出し、額兵隊の屯所へ戻り隊士を集めて、曰く
 
「我、今この一隊を出して、先敗の恥辱を雪かんとす、然るに君側の奸徒敵に降りて身命を保んと、その計策すでに成れり、今官軍国内に逼り、勢及ばずして降る時は、国家を削封せられんこと、上杉、相馬の前見の如し、故にこの虚に乗じ速に兵を出す時は、一戦にして敵を退けん、然らば四方より応援の勢不招して来るべし、その勢に乗じて奥羽を一統し、またのち関東に逼らん、然る時は敵より和を乞うに至らん、これ累代の国恩に報ずるの義戦にあらずや、各如何」

隊士は皆これに賛同し、九月十五日に屯所である養賢堂を出陣。藩主の命を受けた葦名靱負が引き止めに屯所へ急行したが、額兵隊はこれを聞き入れず出陣を強行している。


大好きです額兵隊。隊長ごと。
準備して準備して準備してーさぁいくぞと思ったら藩が恭順とな。そこで榎本艦隊に引き取ってもらって蝦夷に行くわけです(笑)

さすが仙台藩というべきか…伊達男ですぞ。真紅の上着に黒のズボン。しかも上下共にはリバーシブルで、夜間戦闘時等は裏返しにして黒を纏うこともあったとか。…うーん(悶)
ということはクリスマスは軍服でサンタが出来るわけだ(病)
ほんとにね、『五稜郭』でも赤い軍服はとても映えてました。

で、この額兵隊の隊長が星恂太郎というこれまた伊達男で(病)戊辰当時は29歳。
描写によりますと『恂太郎身幹短小、白面巨眼、一見婦豎の如きも、怒る時は満面朱の如く熱汗額に湧き眼光爛々たりき性豪爽縄墨に拘はらず、酔へば則ち詩を吟ず、音吐清朗、聴くもの感嘆せり』…背がちっちゃくて色が白く眼が大きくて一見するとおなごのよう…(病)
こんな顔してやることは結構過激。何しろ、自分の諱を忠狂としてしまったくらいですから。しかし箱館へ渡れば一転、とっても優等生な部隊になるのです。ヤンキーは優等生に…鬼は慈母に(土方)…何なんだ箱館って土地は(笑)
それにしても『巨眼』って、『デカ目』とかよりでかそうなイメージ…(笑)
前述のリバーシブル軍服、星恂太郎が横浜で見つけて買ってきたイギリス製らしい。隊長のセンスか!きっと似合っただろうなぁ。
そんな額兵隊の軍服を見てエゲレス人は『チェリー!』と言ったそうだがそれはただたんにさくらんぼなのかそれとも童t(以下略)かわいい隊長ともども狙われていたらどうしよう。

それにしても横浜のどこだ!そういや土方の軍服(フランス製)も横浜で求めたもののはず。買いに来たはず。どこだ!どこにきたんだ!(笑)

…さてと、仕事行ってきます(笑)


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