花曼荼羅(赤黄)


 Past : Will 2004年06月05日(土) 



外周で1キロに足らない公園の周りを、ぐるぐると、もうどれくらい探しただろうか。泉が教えてくれた方向はこっちの筈なのに、オルグの陰もカタチもない。
公園の真ん中にある噴水のそばにへたりこんでいたら、レッドがやってきた。
俺より相当走り回ってる筈なのに、まだ元気そうだ…。

俺だって、こんなに湿気が強くなきゃ、まだまだ走れる…、と、口にするのは、あまりに大人気ないのでやめておく。

「ちょっと一息いれよっか」
「おう」

自分から言い出したくせに、レッドはまたどこかへ行ってしまった。
後姿を見送るのも億劫で、俺は顔を伏せて水の流れを眺めていた。
本当なら、噴水の横なのだから、もっと涼しくてもいいだろうに。
風が吹いても、じっとりと湿気がまとわりつくような重たさが消えない。

と、ふいに影がさして、見上げると、レッドは俺に向かって花を差し出してた…。

「…なに?」
「まだツツジが咲いてたから」
「…?」
「もう六月だから、ずいぶん時期遅れなんだけどね」
「…」

わけがわからない。
この花を、俺にどうしろと?
頭にでも飾れというのか?
南国のハイビスカスみたいに?

受け取った花を、呆然と見つめていたら、

「蜜。吸ったことないの?」
「…ああ、そういえば」

ガキのころに、何回か吸ったことがあるな。
すっかり忘れてた。

「疲れたときは、甘いものが一番だから」
「…いつも、こんなことしてんのか?」
「まぁね」
「ふーん」

…まあ、レッドだし、な。

と、ムリヤリ自分を納得させて、そっと、花のしっぽを口に含んだ。
草の匂いとほのかな甘さが、ふわッと舌に広がり、かすかな苦みとほのかな酸っぱさが後を追う。

「うまいだろ?」
「うまい」

素直に肯いたら、ニヤッとして。
こいこい、と、俺を手招きした。


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ガオ時代。いちゃいちゃしてないでオルグ探せよ。
躑躅の蜜。小中時代にむしりまくり舐めまくり。

当時の通学路には思い出がいっぱい。
桜の花びら帽子に貯め込んで学校まで運んだなー、とか。
(そのあとどうしたんだろう)
ヘビイチゴつんだなー、とか。
しいのみ拾って食べたなー(生で)、とか。
すっぽん見つけたらラッキー、とか。
一年に一回位は白蛇様に逢えた、とか。
流鏑馬の馬に蹴られそうになったなー、とか。
蓮の葉っぱに池の水のせて、誰が一番に倒せるか(水の重さで)、とか。

というわけで。実習一週目が嵐のように過ぎ去っていきました…
楽しい!けど、恐ろしくハード…
2週間組の先生方の授業が始まり、自分達3週間組もきっと来週はものすごいことになるんだ…。

『せんせー、何教えんの?なんかおんがくっぽい。えいご?』
『とりあえず、社会じゃないよね』
授業するまで社会科だってことを知らないコもいそう。

『●●先生とつきあってんの?』
登校中、実習仲間にたまたま会っただけ。

何にせよ、中学生はとても可愛いです。みんな。
あー…ただ。おいおい書くかもしれないけども、生徒達実習生慣れしすぎ。
多い年で年に3期(6月9月11月)、1クラスに3,4人。それを、小学校から9年間やってたら物珍しいも 何 も 。
や、自分もそうだったから何だかすごくわかるんだけども(苦笑)

あー。勝負は3週目だにゃー。


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