獅子鷲(オリーブの首飾り)


 Past : Will 2003年12月27日(土) 


「チャララララ〜♪」

マジシャンがBGMにかけてるあの曲を口ずさみながら、胸のボタンに手をかける。
真っ赤なサンタのコスチューム。
クリスマスは、とっくの昔に終わっているのに。

「チャラララララ〜ンララ〜♪」
「へ?…岳、何のマネ?」

答えは無い。
ただ、ボタンをひとつひとつ外しながら、にっと笑って歌いつづける。
すっと伸びた首筋から鎖骨にかけてのラインがチラッと目に入る。
このところマンネリ気味だからって、ストリップの真似事かよ?

「チャラララララ〜ンララ〜ンララ〜ンララ〜ンラ、ラ〜ンララ〜♪」

シュバッ。

布のこすれる音がして、真っ赤なサンタの上着が宙を舞い、一瞬、視界を奪われた俺は、次に岳の姿が見た途端、目ん玉を零しそうになった。

「…な、なんで?」
「チャラララララ〜♪」

岳は歌いつづけている。
今度は、看護婦のコスチューム。
これがまた、微妙にスリットが入ってるあたり、どうにもコスプレくさいんだ。
またしてもボタンに手をかけて、焦らすように外し始める。

シュバッ

「…ありえない」

看護婦を脱ぎ捨てたら、今度は婦警…。
ますます、コスプ…レ…?

シュバッ

「メイド!?」
「チャラララララ〜ンララ〜♪」
「チャイナドレス!?」
「チャラララララ〜ンララ〜♪」
「メガネっ娘!?」
「チャラララララ〜ンララ〜ンララ〜ンララ〜ンラ、ラ〜ンララ〜♪」
「にゃんこ!?」
「チャラララララ〜ン♪」
「バドガール!? …っていうか、何枚着てんだよ!?」



と、いうところで、目が覚めた。

…そうだよな、夢だよな。
脱いでも脱いでも何か着てるなんて、マトリョーシカのそれみたいだもんな…。

あ〜、なんか疲れた…寝た気がしない…。




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