「手術室へ急げー!」十回言えますか?


 Past : Will 2003年06月15日(日) 


赤い光に支配された空間。
「あの…全身麻酔ですよね?」
四肢全てを拘束され、首すら自由に動かせない。腹の底から、搾り出すような声で私は言った。
発声のノウハウすら、いつもと違うような気がする。
「当たり前でしょ、すぐ済むから。寝てる間に終わっちゃうよ」
マスクに阻まれくぐもった声が、頭の上から降り注ぐ。軽い口調とは裏腹に、その声はいやにねっとりとして耳に纏わりつく。言外に潜む嗜虐性を咀嚼して、言葉に出したらこんな感じになるだろうか。
不随意になっていく私の身体。
目玉だけをぎょろりと四方に向けてみる。と、視界の端に映るのは、赤褐色の凸凹としたチューブの塊。緑色の粘液に浸されぬめぬめと光っているそれの隣には、直方体の――表面の形状はチューブとよく似た―計器が収まっていた。ところどころに粘液と同じ色の、コロイド状のものがへばりついている。不気味な計器の、こちら側を向いている面には、幾数ものメーターが取り付けられていて、右に振り切れたり、左に振り切れたり、あるものは左右に激しく振動している。
メーターの上には紅く光る『UTERUS』(子宮)の文字。

ぞっとしない光景だった。

「効いて――」
医者が何事か声を掛けてきたようだが、徐々に重たくなってきた瞼に比例して、鈍くなった聴覚では、最後まで聞き取ることは出来ない。
全身緑の手術衣を纏った人間らしきものが、八方から近づいてくる。通常の四分の一程度しか開いていない眼が捉えたのは、ぼんやりとした輪郭のみ。

その緑から手が伸びて…

伸びて…

の び て



…っ怖ー!!

大変目覚めが悪かったです。やはりかまいたちの夜の影響か…。
友人(東京在住)が、バスに携帯を忘れてしまい、某バスの営業所(うちの近所)まで車をぶっ飛ばして引き取ってきました。東京からこっちまで取りに来させるのは可哀想だものな。明日大学で渡そうっと。

夜は先輩に呼び出され、『俺って可哀想だよな』とか愚痴を聞かされつつ酒飲み飲み。全て奢って貰ったけど、まぁ仕事料ってコトで。愚痴を聞くのは好きなんだけどね。 


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