がおさんすう(ごめんなさい)


 Past : Will 2003年05月30日(金) 


ガオレンジャーで最も報われない男、鷲尾岳。
ヘタレだった過去をばらされたり、新キャラ加入の為、キャラクター性の移動を強いられたり、挙句の果てには23歳で『オジサン』呼ばわり。
夏を境に増加の一途を辿る体重は、ストレスの為なのか、それとも鶏肉が食べられない為なのか。
また、ガオズロックに夜な夜な響く荒い息遣いは、ダイエットを試みた彼が筋トレを行っている為なのか、それとも、レッドがイエローをいぢめている為なのか。

そんなある日のこと。
日頃の憂さを晴らす為バッティングセンターにでも行こうかと、イエローがガオズロックを出ようとしたその時、背後からぽんぽんと肩を叩く者が一人。

「イエロー、どっか行くの?」
「ああ」
「…それじゃあさ、いつもの雑誌買ってきて。確か480円だから、はいこれ」

レッドはイエローの手に500円玉を握らせると、イエローが何かを言おうとする前に、その場を去っていってしまいました。
受け取ってしまった500円玉をポケットに落とし。さぁ行くかと入り口の階段を踏み締めたその時。

「「イーエーローっ♪」」

年少組の声が背中にぶち当たり、思わずよろけてしまうイエロー。
振り向くと、そこには予想した通り、極上の笑顔を浮かべたブルーとホワイト。なんだかんだ言っても年下に甘いイエローは、彼らのこの笑顔に弱いのです。

「どっか行くんだって?」
「あたしCLUB HARIEのバームクーヘンが食べたいなぁー」
「いいねそれ。じゃあ一番でっかいヤツ、頼むねイエロー」
「あとね、お豆腐。215円のね」
「ジャンプも買ってきて。グリードアイランド編もうすぐ終わりそうなんだよなー」

ホワイトは、赤色のがま口財布から千円札を5枚取り出すと、イエローに手渡しました。因みに、彼らの所望する『一番でっかいヤツ』とは、直径19cm×高さ11.6cmの中々大きなバームクーヘンで、値段は4000円。
千円札をポケットに捩じ込んで、ふわふわで美味しいバームクーヘンへの期待を背に受け、イエローは歩き出します。

途中、山を上ります。
さらに川を下ります。
電車に乗ったりもします。
頭上を仰ぐと、何やら黄色い巨大なものが青空を舞っています。ガオイーグルかとおもいきや、それは黄色いプテラノドンでした。
ちょっと個性的な青いジャケットを着た若者が、銀色のアタッシュケースを片手に歩いて来たりもします。カレー皿を手に、店の前で佇んでいるのは文左衛門さん。オルグだった頃の記憶は無くしてしまっているけれど、ガオ面子とは今でもいい友達です。

漸く商店街の入り口に辿りつきました。
イエローはポケットを探ります。
と、その時、恐ろしい事に気がつきました。

ポケットの中には、千円札が2枚。それだけです。


問題:足りないのは?




























答え:イエローの注意力。


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