来てしまった。 両親を含めての話し合いの時。
この話し合いをする前に、友人から色々励ましをいただいた。 それまでは、不安と恐怖でいっぱいだったのだが、 何とか落ち着くことができた。
そして話し合い・・・ 色々なことを話した。 ほとんど私が話した。 主人は無言だった。
今まで私が言われて思ったこと、感じたこと、苦しかったこと・・・
いっぱい泣いた。 まだ、泣く感情が残っていたのだ。
話すたびに泣いた。 そして、もっとも傷ついたことを言った時、義母が私を抱きしめ 『ごめんね、ごめんね、辛かったね。本当にごめんね。』 そう言って何度も何度も私を抱きしめてくれた。
今年、義父が亡くなったため、今義母一人で住んでいる。 私達は義母が心配でこちらに引っ越してきた。 義母は私のことを本当に可愛がってくれた。 そして今も私を可愛がってくれている。 それを考えて私達の別居のことを反対していた。 私が一人でいることが心配だし、別居となると戻るのが大変だからだ。
でも、私が今したいこと、一人になりたい。 そのことを病気のことも含めてちゃんと話した。
私が実家に帰ったら帰ったで、兄弟からの目が気になり、 きっと苦痛になるだろう。 だからあえて、私がここに一人で残りたいと言ったのだ。 甘えかもしれないけど、今の私にとってそれが一番の望みだった。
父も母も義母も泣いた。 でも、理解してくれた。 連絡を取り合うというと1ヶ月だけというのを条件に。
親達から見たら、私達はいがみあって離婚や別居などと 言っているようには見えない。 だから、今回の別居で私の気持ちがいい方向にいく事を願い 距離を置くことを理解してくれたのだ。
別居後どうなるかわからない。 親達はいい結果が出るための別居と考えている。 それは、その時になってみないとわからない。
それともう一つお願いした。 私の病気のこと。 『頑張れ』『早く』『気の持ちよう』 これは私にとって辛いことだと言うこと。
父は言った。 『お前のペースでやりなさい。そして気持ちがすっきりしたらいいのだから』
すぐにわかってもらおうとは思っていないし、理解してもらえるとも 思ってはいない。 でも、ちょっとだけわかってくれて、ほんの少し安心した。
明日から主人はこの家を出て行く。 今回の話し合いで一番辛かったのは主人だろう。 なのになにも語らなかった。 それは、私の病気の原因が自分にあると自覚したからだ。 今まではやさしさのなかった主人・・・・
帰り車で送ってもらって降りた時、雨が降っていた。 それほどの距離ではないので、傘をささず行こうとした私に そっと主人が傘をさしのべた。
少しだけ主人のやさしさが見えてきた気がした。
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