人恋しくて 一人も好きで
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2002年03月10日(日) 湯布院 湯けむり紀行 - その1 -

3月10日の朝。
お休みだというのに、早起きして家中をざっと大掃除。
今日から2泊3日で九州は湯布院に旅行するというのに、
朝イチでマンションの防災設備点検があるのです。
あぁ、午後の飛行機を予約しておいてよかった。

10分ほどの点検が終わった後、急いで東京駅に向かいました。
実家の母親が新幹線でやってくるのを迎えにいくのです。
なにせ、うちの母は田舎のおばちゃんなので、
一人では東京で電車の乗り換えができないのですね。
前もって、何時何分の新幹線に乗るように伝えておいたので、
なんとか東京駅で落ち合うことができました。
それから山手線とモノレールに乗って、羽田空港に向かいます。

13:00発の大分空港行のJAS機に乗りました。
ちなみにうちの母親、今日、生まれて初めて飛行機に乗るのですね。
「今日は新幹線からもきれいな富士山が見えたのよ」
と言いながら、嬉しそうに窓から外をキョロキョロ眺めています。
「はいはいはい。シートベルト締めてね」
なんだか落ち着かない母親をよそに、
定刻を少し過ぎて飛行機が出発。ぐんぐんと空に舞い上がります。
「あらあらあら、富士山が見えるわ」
ちょっと興奮気味に喋り続ける母親。
あぁ、そんなに喜んでもらえるならよかったよ。
窓際の席を手配してもらった甲斐もあるというもの。

飛行中に、スチュワーデスのおねえさんに、
「こちら○○さまですか? お誕生日の方はどちらでしょうか?」
と声をかけられました。
そう、今回の旅行は、JASのバースディ割得を使っているのです。
(片道10,000円という格安の運賃!)
「あ、私です」
と、答えたところ、
「まぁ、それはおめでとうございます」
と言って、バースディカードを手渡してもらいました。
スッチーからのバースディカード…うふふふ♪
でも本当は、今日は母親の誕生日当日でもあるんだけどねー。

大分空港に到着した後は、バスで大分駅に向かい、
そこからJRで由布院駅まで行きました。

都会でずっと生活していると、
電車もバスもすぐやってくるのが当たり前。
電車もバスもガンガンスピードを出して走って当たり前。
そんな風に考えてしまいがちですが、バスも電車も、
30分に一度の発車を見事なタイミングで乗り過ごしてしまい、
しかもバスも電車もノロノロ運転で、
顔は笑っていても、心の中はイライライライラ。

…いかんなぁ。
温泉につかってのんびり過ごすつもりの休暇なのに。
都会の生活のテンポがなかなか抜けません。
さすがにちょっと疲れたらしい母親は、メモ帳を片手に、
車窓から見える風景をぼんやり眺めています。
「なに? 俳句でも作るの?」
「よくわかったわね」
「そりゃぁ、長いつきあいですから」
でも、ここしばらく俳句を作っていないせいか、
うまい一句がひねり出せなかったようです。

本当はもっと早く到着するつもりだったのに、
結局、この日泊まる宿に着いたのは、夜6時45分ごろでした。

(つづく)


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