日記...泰太

 

 

少年期(再掲)。 - 2004年11月23日(火)

 以下のテキストは、劇場版ドラえもんに関して、新作公開を2006年3月まで延期する旨の発表されたことを受け執筆した7月12日付ログの加筆訂正版です。 

 少年期。

 悲しい時には、町のはずれで
 電信柱の明かりみてた
 七つの僕には不思議だった
 涙うかべて見上げたら
 虹のかけらがキラキラ光る
 瞬きするたびに、形をかえて
 夕闇に一人 夢見るようで
 しかられるまで たたずんでいた
 ああ僕はどうして大人になるんだろう
 ああ僕はいつごろ大人になるんだろう
 
 目覚めた時は 窓に夕焼け
 妙にさみしくて 目をこすってる
 そうか僕は 陽ざしの中で
 遊び疲れて 眠ってたのか
 夢の中では 青い空を
 自由に歩いて いたのだけれど
 夢から覚めたら 飛べなくなって
 夕焼け空が あんなに遠い
 ああ僕はどうして大人になるんだろう
 ああ僕はいつごろ大人になるんだろう

 劇場版ドラえもん「のび太の小宇宙戦争」のテーマ曲にして、劇場版ドラえもんシリーズ最高の名曲。

 かつて多くの少年たちが、普段へタレなのび太の精一杯頑張る姿に自分を重ねあわせ、また、武田鉄矢の歌うこの歌詞に涙したものだった。

 本日、ドラえもん製作委員会は毎年公開されていた劇場版ドラえもんについて、新作公開を来年は見送り、2006年3月まで延期することを発表しました。

 いつか…いつかは来ると思っていたその日がついに近づいて来たという感じだ。1980年公開の「のびたの恐竜」より最新作「のび太のワンニャン時空伝」まで、25年ものあいだ走り続けてきた劇場版ドラえもんが、まず休みに入る。

 同製作委員会によれば「25年の区切りを迎え、製作スタッフを強力にするなど態勢を整え、時間もかけて壮大なスケールと面白さで見てもらうため」との説明だが…ドラえもんの声をあてておられる大山のぶ代さんのお体の調子がここ数年あまり良くないとも聞く。このさい2006年までの延期と言わず、しばらく大きく休みをとっても良いのではないだろうか。そして体調が回復されたとき、最後の一本を、劇場版完結編を作ったら良いのではないだろうか?それこそ本当に最後の「さようなら、ドラえもん」を、だ。

 そう、ドラえもんは僕たちヘタレなのび太たちのみちしるべだった。カラダをはって、いつもいつも頑張ってくれていた。でも、僕たちのび太たちは、いつかはドラえもんのいない世界で、ひとりで頑張っていかなければならないはずだ。そして、そのいつかが、ついに近づいて来た。僕たちが、本当に大人になるらなければならないときが、もうすぐそこまでやって来ている。

 映画で25年。そして、誕生からは30年以上。お疲れさま、ドラえもん。そして、ありがとう、ドラえもん。もう少しでさようならかどうかは分からないけれども、しばらくゆっくりしようよ。





 今になって(11月22日)鑑みると、上の劇場版の休みは主役五人交代の伏線だったんだなあ。

 あれから4ヶ月半。ついに来た。僕たちが、本当に大人になるらなければならないときが、ついにやって来たんだ。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home Photo
 

My追加