イヌノサンポ
TEZ



 中国の横暴

チベットの情勢は、最近も全く良くなっていないようです。

こんな書き込みを、見つけました。

>>>

テンジン・デレク・リンポチェ救済の行動計画!




早い話が余りにカリスマ性のあるお坊様だった為に中国当
局に目をつけられ、「テロリスト」容疑で逮捕され、不当
な裁判の後に死刑判決が下った、ということです。

死刑執行の日時が今年の12月2日に迫っている為、ヨー
ロッパを中心に救済計画が持ち上がっています。下記のア
ドレスをたどり、WATCH the movie のWatchの下線部をク
リックすると、ショート・ムービーが観れます。又、中国
高官に抗議電子メールを送ることができます。

http://www.studentsforafreetibet.org/

関心のある方は、テンジン・デレク・リンポチェの顔写真
を知り合い等に添付し、認知度が高まるように協力して下
さると、それだけでも(チベット人にとって)大きな支え
になると思います。私はまだチベットにもインドにも行っ
たことはありませんが、チベット人の人間性が個人的に大
好きです。行ったことのある人、興味のある人、是非ご協
力をお願いします。

>>>

まったくひどい話です。

先日、2年前にダライ.ラマが来日した際に講話を絵本にし
た友人から、ダライ・ラマ14世が2005年10月23日(日)に
インド・ダラムサラ TCV 45周年記念行事にてスピーチし
た内容の翻訳したものが、なんと全文手元にあるとのこと
だったのでメールで送ってもらいました。

内容は、「仏教の教え」と「道徳」などについて話してい
たりもしたのですが、途中「難民となって46年目になる」
という内容もでてきました。

非常にいたたまれない気持ちになったのは、以下の内容のところでした。

**************************

最近、寺の僧侶や尼僧たちを中国政府が分離主義者として
捕まえ、殴ったり、蹴ったりして、命を落とすことがある
ようです。
「ダライ・ラマを批判しなさい」とその時に言われます
が、危険を冒す必要はありません。自分の命を賭す必要は
ありませんから、批判するときは、ぜひ批判しなさい。

チベット国内にいる人は、気持ちを率直に話す機会があり
ませんから、中国の言うなりに、言う通りにしなくてはな
りません。

自分の命をさらしてまで、私を尊敬し、祈る必要は全くあ
りません。

拷問を受けた場合、私を批判することで拷問が軽くなるなら、そうしなさい。
生きるためにはそれが一番、手っ取り早い方法です。その方が、私も嬉しいのです。

中国の言うことを聞くことが、かえって、良い結果につな
がることもあるでしょう。

僧や尼僧が私を批判せず尊敬したために、お寺から追放さ
れることがあります。追放されるだけなら問題はないので
すが、殴られたり蹴られたりして体に障害を受けたり、中
には命を落とす人もいます。それは長い人生にとって本当
に良くないことです。

中国の言うとおりに、笑顔を見せる時は笑顔を見せ、中国
の機嫌を損なわないように、言う通りにすることが大切で
す。

批判するときは、ためらうことなく、私を批判してくださ
い。

**************************

昔の踏み絵のようなことが、今でも行われているとは..。
なんとも、悲しい事実です。
でも、そういった中国の行動に対して
「批判するときは、ためらうことなく、私を批判してくだ
さい。」
と自分を信じている全チベット人民に言えるダライ・ラマ
は、すごいと思いました。

暴力では、何も解決しない。

何かが間違っていると思います。
それが、アメリカだとか、中国だとか、なんだとかって
名指しに出来るところもあるんだけど、日本も一緒。

ちょっと前に、夜中にやってた報道特番で国内の保険関係
の手当が支給されずらくなっているところに、更に国は
各都道府県への支給金額をカットすると通達したと言って
いました。

この御時世に、日本国内で餓死してミイラ化して発見され
るというなんとも悲痛なことも現実におきていると。

もうちょっと、世界中の人たちが自分以外の人のことを
考えられるようになったら、少しは何かが変わるのかな
と思いました。

こんなこと言ってる僕自身も、人にあーだこーだ言える
ような人間じゃないけど、気がついた時から変われば
いいし「こうした方がいいんじゃないか?」って思ったら
アクションを起こすようにしています。

テンジン・デレク・リンポチェが、なんとか解放されるこ
とを祈って。

とりあえず、抗議メールを送って見ます。



2006年02月01日(水)
初日 最新 目次 HOME