「十二支の童話/薄井ゆうじ」 「グラン・ヴァカンス−廃園の天使1/飛浩隆」読了。 「十二支の童話」は題のごとく、十二支に収まった動物達のお話。 十二支の成り立ちとかそんなんでなくて、 ねずみならではの話とか、馬ならでは、とかひつじならではのお話。 やさしかったり辛らつだったりいろいろで面白かった。 最後のいのししと一緒に出てきた猫がいいヤツだったのがいい感じ。 「グラン・ヴァカンス」はベストSF2002の国内篇第2位だったので ちょっとトライしましたが、イマイチ。 夏休みの田舎町を1000年もの間繰り返してきた 仮想空間が突然の侵略者によって消去されていく。 その中で戦うAIたち。 と、いうお話なんですが。綺麗と言えば綺麗。 ここんとこ読んでるSFは、どうも・・・ 以前にも増してなんでもアリになってるなというのが私の感想。 昔のSFって納得できるんだかできないんだか 微妙な線の理論やら法則やらをもっともらしく作り出してたもんだけど 最近のって、「この小説の中では出来て当然のこと」として書かれるのね。 「グラン〜」にしても、AIが架空都市の中で普通の人間のように 笑ったり、哀しんだり、憎んだり、恐れたりってのを当然のようにしてる。 侵略者に対して戦いを挑むなんてのは、 こういう仮想都市を作れたとしても、通常、プログラムにはないはず。 「マルドゥック〜」のウフコックの仕組みについても 「PPシリーズ」のシファとミスティの仕組みについても そうそうきっちり組み上げられているわけではない。 SFの敷居が低くなったような気がするんだけどね。 どんなもんでしょ。
ま、とにかくまだ文字読みの日々は続きます。
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