毎朝、家の前、りんご畑とさくらんぼ畑の間の道を通ってく。 節になると毎年紅玉を分けてもらってたおっちゃんの畑。 「だんだん体も利かなくなってきたし 俺が畑やめたら、りんごはなくなるからなー」 と、言ってたおっちゃん。 何週間か前、気づいたらりんごの木が切られていた。 りんごの木だけ切られていった。 ああ、とうとうりんごやめたんだ。残念だな。と、思っていたら 父が隣組の集まりに行って、おっちゃんが亡くなったって聞いてきた。 畑やめて、りんごの木だけ切ってって、全部切り終わった日、 おやすみって眠りについて、翌朝、起きてこなかったと。 ほんとかどうかわかんないけど。 聞き間違いだといいな。 何年とりんごもらってたのに、会ったことのないおっちゃん。 りんごのお礼が言いたいよ。
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