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2003年06月14日(土) 研修+『ローマ人の物語�宗仝�帝の世紀』

 昨日は社内の研修を受けに行ってきた。目的地までは電車に揺られ2時間強。乗り換え3回の駅は、近いようで遠い。
 たとえば新幹線なら、2時間も乗っていたら結構な距離を進むことができるというのに、関東近郊の路線は2時間強でもあまり僕を遠くへは運んでくれない。横浜近郊から山手線を通ってぐるっと逆コの字を描いて目的地を目指したのだけれど、ずっと北上することのできる路線があれば便利なのにと思ってみたり。けれども、まあ、なかなかそうもいかない。また、時間を気にしなければ今回選ばなかった様々な路線を乗り継いでも目的地にたどり着くことができるはずで、それが関東の面白いところかもしれないと思う。

 研修は10時からだったので7時に駅を出発することが出来れば間に合ったのだけれど、ラッシュを避ける意味で5時55分の電車に乗り込んだ。もちろん4時台後半起きで、準備をしてから駅までてくてく歩いて(早朝に歩くのは気持ちよいので好きなのだけれど、最近はさすがに朝でも結構蒸し暑い)。

 僕はなんだかんだ言ってもとても幸せだと思うことが多いのだけれど、たとえば昨日も電車の時間がゾロ目だっていうだけで嬉しかったりした。もちろん、そんなのって全然他愛もないことなんだけれど、すぐに忘れてしまうのだけれど、ちょっとだけ嬉しくなるのだ。そういうところが面白く思えるうちは本当の意味では余裕を失っていないのだろうし、幸せなのだろうなーと思う。

 電車の中では、ウォークマンをつけたままうとうとする。さすがに、12日付けのDaysをアップしたのが13日の0時27分なので眠たかったのだ。品川で山手線に乗り換え。そこでも座ることができた。
 次の乗換駅では急行までちょっと時間があったので、スターバックスコーヒーでアイスモカのショートを頼んで飲む。久しぶりに飲んだアイスモカはおいしく感じられた。窓際の席に座っていたせいで結構たくさんの人が目の前を通り過ぎていく。眠たそうな人、元気に見える人、皆が一様に急いでいるわけでもないのだけれど、全体の雰囲気としては急いでいるように見えてしまう朝のラッシュ時の光景。

 少し早めにホームに並んでいたので、またもや座ることができた。そしてまた眠る。昨晩メモリースティックにダウンロードしておいた浜崎あゆみの曲を聴きながら眠る。「SEASONS」や「teddy bear」。

 そしてなんと、気がつくと降りるべき駅を2つ乗り過ごしていた。びっくりした。僕は基本的に乗り過ごしたりすることがまずないので、おいおいって自分で自分につっこんでしまった。疲れていたのか、音楽で車内のアナウンスが聞こえなかったのか、あるいははじめて乗る路線で距離感がつかめなかったのかもしれない。
 いずれにしても、次の駅で逆方向のホームで電車を待つ。電車がやってきて、それに乗り込む。今度は立って2駅目でちゃんと降りた。

 目的地の駅はまだ本格的な朝という感じには見えなかった。駅前の大きな店が閉まっていたせいがあるのかもしれないけれど。どこにでもあるように思えるマクドナルドがやっぱりあって、早く着きすぎてしまったので、そこで朝食を食べながら本を読んだ。最近は結構本と雑誌を読んでいるのだけれど、すべてが仕事がらみなのと、それぞれ部分部分を読んでいるので、読了したものを掲載しているDaysだけ見ると、ほとんど本を読んでいないみたいに見えてしまう。けれどもまあ仕事に役立つ昔読んだ本を、部分部分読み返している。そういうのって結構楽しい。

 けれども、そればっかりだとやっぱり反動もあって、マクドナルドで読んでいたのは『ローマ人の物語�宗仝�帝の世紀』。


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『ローマ人の物語�宗仝�帝の世紀』読了。塩野七生。新潮社。
 昨年一気に8巻まで読んだ『ローマ人の物語』シリーズの9巻目。最近仕事本の合間にちょっとずつ読み進めていたものを、昨日読了した。
 9巻ではローマ帝国の歴史の中でも、五賢帝時代と呼ばれた安定期の前半を統治した3人の皇帝について触れられている。とりわけ、最初と二人目のトライアヌスとハドリアヌスの二人に多くの叙述が割かれている。帯にはこう書かれている。


 紀元二世紀初頭、ダキアとメソポタミアを併呑して帝国の版図を最大にした初の属州出身皇帝トライアヌス、帝国をくまなく視察巡航し、統治システムの再構築に励んだハドリアヌス、穏やかな人柄ながら見事な政治を行ったアントニヌス・ピウス。世にいう五賢帝のなかでも傑出した三者の人物像を浮き彫りにした、極め付きの指導者論。


 それにしても、数百年も続いたローマ帝国の中でももっとも安定した時代について書かれているだけあって、よくもこうもバランスよく時代の要請に応えた人材が皇帝になっているものだと思ってしまう。卓越した指導力を発揮し、帝国の規模を最大にした皇帝の後に、肥大化した帝国をすべて自らの目で見て、直すべきところは直し、必要なものはあらたに作った再構築の才に秀でた皇帝が現れ、その二人の後には元々決まっていたことや目立たないメンテナンスなどを愚直なまでに継続して遂行し続けた皇帝が現れているのだ。広げて、直して、維持する。そのバランスの妙には偶然というだけでは片付けられないようなものが感じられる。

 企業もきっと同じで、社長ひとつとってみても、時代や環境に応じて必要とされる資質が大きく異なってくることになるのだろう。部署でもそうだ。トップの気質とそれを補佐するメンバーや、部下たちのバランスというのは大切なものであるように思う。
 歴史を作り出しているのは人間というだけあって、読んでいると本当に現代でも当てはめることのできる事例が多くあるように思える。見たいと欲するものだけを見る人が多い中で、現実を直視することができると評されたのはカエサルだけれど、自分も見たいものだけが見えているようになっていないかと自問させられたりもする。

 これから、ローマ帝国が少しずつ崩壊の途を辿ることになるのだと思うのだけれど、その芽は繁栄を誇ったこの時代にすでにあるはずなのだ。そういうことを後になって読むことができるのは魅力的だ。
 ゆっくりと、これからも少しずつ読んでいこう。

 ひとつ、引用。


 財政が破綻状態にあって利益を得るのは少数でしかなく、その他多数は被害者になるからである。そうなると、社会が不安定化する。その反対である善政とは所詮、正直者がバカを見ないですむ社会にすることにつきるのだった。(151ページ)


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 それから研修を受けて、帰りは乗り換えがうまくいかずに40分ほどオーバーして最寄り駅に帰ってきた。
 帰りのバス(がらがら)では、2人掛けの席に横になって眠っている小学校低学年位の子供が2人いて、そういうのもまた面白かったりした。バスで横になって眠るのかよとか思いつつ。


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 お知らせ

 昨日の帰りに品川駅のCDショップで、Kokiaという歌手のシングルを買いました。


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