大局的観点

今朝のサンデーモーニングにおいてロシア近郊で起こったテロと
アメリカのイラク侵略を無理に繋げようとしている司会の無知さに閉口した。
ロシアが周辺諸国と揉めている背景にはロシア自身が極寒の国土であり
中世の国家成立以来の命題である「不凍港」の獲得に起因している。
もちろんのこと資源確保の件も関係してはいるが、資源以前に
ロシアという国が抱える国家的宿命が南進論を支えている。
アメリカの場合と問題が根本的に違うのである。
無知にしてもほどがあるぞ、関口宏。
続いてのアメリカの大統領選挙に関しても無知が炸裂。
戦争をするのが悪い悪いというだけで
アメリカという国の国家背景には一向に触れる様子が無い。
アメリカという国が何故このように戦争ばかりするのか
ということに関してはちゃんとした理由があるのだ。
ご存知のようにアメリカという国は人種の坩堝という言葉からも
わかるように多民族国家である。
日本のような単一民族国家に住んでいると感覚がわかりにくいが、
多民族国家は国として一つにまとまりにくい。
WASPしかり黒人の人種差別問題しかり、
最近ではヒスパニックによる移民問題もかなり注目されるようになってきた。
そんな国内問題を抱える場合、一つにまとめるにはどうすればよいか?
答えは簡単である。共通の敵=国外の敵を作ってしまうことだ。
日本の歴史でも薩長同盟による討幕運動のようにそれまで犬猿の仲でも
共通の敵を作ることによって一致団結することは珍しいことではない。
同じようにアメリカは国外に敵を作ることによって
国家を崩壊から救ってきた。その標的はスペインであったり
日本であったり、ベトナムであったり、イラクであったりと
枚挙に暇が無いが大国だからこそなせる術で
世界の警察たらんとしている背景には敵を求めねば
国家が崩壊してしまうという国家の病的な症状を抱えている部分がある。
そのような国家的背景を理解していない時点で司会などは務まらない。
伝える側が最低限把握しておくべき点である。
そんなメディアに乗せられている我々は悲しい存在である。
2004年09月05日(日)

Dag Soliloquize / tsuyo