寛大さ

お年寄りが重い荷物を持って階段を上っているのを
手伝ってあげたら
「それは若者による高齢者差別で年齢による肉体差別だ」
などと言う人がいる。それ以外にも外国の人が
困っているから助けてあげたら
「それは自国民が他国民を助けることによって
 優越感に浸っているとともに外国人差別だ」
などと訳のわからないことを言って批判する人がいる。
しまいには
「電車で席を譲るのは肉体的に劣った者への差別だ」
などと言う人がいる。
普通に親切心からということは無いらしい。
困っている人を見かけたら助ける。
それは人の道徳としては当然なことだが、
最近は「差別」という名のもとにおいて
親切心すら批判される時代になってしまった。
ずいぶんと要点を見過ごしている気がする。
空しい時代になったものだ。
枕が長くなったが、「ラスト・サムライ」で
侍が火縄銃すら使わないのはおかしいとか
英語の台詞が多いとか細かい重箱の隅をつつくような
指摘をして批判して鬼の首を取ったように
勝ち誇ったような人やインテリぶった人がいるが、
そういう人は上の親切心を差別と置き換える人と
同じだと思う。人それぞれ多様な価値観があるから
仕方が無いことだと思うが、それでも素直に
この映画を見てほしいと思う。
この映画、大事なのは「英雄/HERO」と同じで
大事なのは製作者の心意気を感じることなのだから。

ところで小林よしのりがこの映画を同じように
小難しいこと言った上に重箱の隅をつついて
「くだらん」とか言ってたら、よしりんも終わりかもね。
自分も戦争論を出した時に同じような目に遭っているから
そんな見苦しい真似を見たくないけど、
あの人はどんな意見を言うのかなぁ…。
よしりん信者じゃないからSAPIOまで買って
最新の動向を知ろうとまでは思わないけど、
もし上のような批判をしたら見限ろうっと。
2003年12月15日(月)

Dag Soliloquize / tsuyo