実況ウンチク

昨日の試合を見ていて思ったのですが、
やはり中立性を保ちながら伝えるということは
難しいながらに素晴らしいものだなと痛感します。
現在の報道形式ではどうしても片方に隔たりがあるのが事実で、
ここみたいに読んだ後にムカツクというところが
非常に多い。特に日本人選手がいるところだと
相手チームを悪の権化の様に表現するのはいかがなものかと
いつも思うのだが、これは僕自身がおかしいということだろうか?
それに比べると昨日の実況というのは非常に安定した
内容だったと思う。両チームとも平等に良いプレーは誉め、
勝ったところには祝福を、負けたチームにはエールを送っていた。
それは試合内容が良かったというのも関係はするけれど、
それでも双方のファンが嫌な思いをすることは皆無だった。
昨日の実況を担当されたのは岩佐徹氏という割と年齢の高い
アナウンサーでした。倉敷保雄氏のようなウィットに富んだ
表現をする訳でもなく、八塚浩氏のような熱さを持っている訳ではない
けれど、熟練の技というものを見せつけてくれました。
サッカーの実況にありがちな叫びまくって五月蝿いだけとか
片方に肩入れしすぎて、相手の情報を言わないなんて事も無く
穏やかで、だけど締めるところは締める。そんな実況は
けっこう稀有なんじゃないかなと思います。
好き嫌いは分かれるかもしれないけど倉敷さんの次に好きな
実況アナです。あ、昨日の解説は信籐健仁氏でした。
けっこう色んな所で叩かれてたりするんだけど、
昨日の放送の分では悪くないんじゃないかなと思います。
オランダ通を気取って選手の名前を間違えまくった
上田慈夢って人より遥かにマシだと思う。
(比べる相手が悪いですか?でも一番下手な解説は武田修宏です。
 あんな解説でW杯の中継すな。ワシでも出来るわ!)
2002年11月14日(木)

Dag Soliloquize / tsuyo