決戦!ジュゼッペ・メアッツァ

今日の一言。同僚の人から
「随分楽になった顔してるね」
確かに一部の心残りはあるけれど、精神的に楽にはなりました。
朝から飛ばす自転車も爽やかな気分になります。
ついでに言うと2年間ずっと探し回っていた
「八月のクリスマス」のサントラを友達が韓国で
買ってきてくれました。本当にありがたいことです。
何とお礼をいっていいのやら…。
普段、癒しとかの言葉を使うのを極端に嫌う自分ですが、
このサントラに癒されてます。メロディがものすごく優しくて。
買って来てくれた友達はまだこの映画を未見なのですが、
行った時に周りの人からの評判は上々らしく、
「この映画を観て留学を決めた」なんて人がいたらしく、
それも納得できます。僕も韓国に対しての考え方を変えてくれました。
(その後ワールドカップで少し幻滅しましたが…)
映画というメディアの持つ力というのは、単に作品が面白いという
単発的な感情だけでなく、その映画の舞台になった国の印象を
がらりと変えてしまうそんな不思議な力を持っています。
カレーくらいしか印象の無かったインドがあんなに踊ってばっかりと
誰が予想したでしょうか?(その前にビートルズが被れてるけど)
ロシアにチェブラーシカという最終兵器があるなんて
誰が思っていたでしょうか?
映画を観なければパークスの巨大アンテナの話を知らずに
オーストラリアは「クロコダイルダンディー」なんて偏見から
解き放たれることは無かったでしょう(←一部嘘です)
いやいや世界はまだまだ深い物です。

そうそう「八月のクリスマス」の監督最新作
「春の日は過ぎ行く」の主人公がどうも自分に馴染めなくて
う〜んと思っていたんだけど、サントラを聞いていて、
なぜ馴染めなかったのかわかりました。
八月の主人公は結局弱さを秘めてはいるけど、それを前面に出さずに
心で闘って、表面上はすごくにこやかな顔をしている。
それこそ悲しくて、怖くて夜一人でこっそりと泣いたりもする。
もちろん生き仏のような人じゃなくて怒ったり、酔ったり
人間のもっている強さと弱さをうまく内包していたのに対し、
春の日の主人公はとにかく弱さを前面に出しすぎている。
弱い僕が言うのだから間違いない。弱すぎるのだ。
確かに主人公の気持ちはわかるがあまりにメソメソしすぎる上に
とった行動が酷かった。これじゃ感情移入できませんってば!
たしかにいい映画に変わりは無いんだけど、主人公もヒロインも
自分に馴染めなかったのは痛かったかな。
と、思っていると朝の某番組のプロデューサーはこの映画の大ファン
だそうで宣伝に力を入れたとか。ものすごく女々しい人だったりして。

え〜、ちなみに題名は今晩行われる試合についてです。
2002年09月25日(水)

Dag Soliloquize / tsuyo