思えば遠くへ来たもんだ

気が付くと和歌山。
昨日から降っていた雨もすっかりやみ、
空は久しぶりの青空を見せている。
とある用事のために和歌山まで来たのだが、
結構簡単に行けるものである。
関空紀州路快速で約一時間。
昔は二時間かかるものだと思っていたが、時代は進むものである。
そんなことはどうでもいい…のかな?
ただ距離にして約100キロ程(なんて曖昧な表現だ)
そんな距離を一時間でいけるのだからやっぱ科学は偉大だ。
さて、和歌山というと海である。
海辺に近づくのはもう何ヶ月ぶりだろうか。
神戸に帰った時も結局都心部だけで海まで行けなかった。
潮の香りが郷愁を誘うのは年をとった証拠かな?
波の音を聞くのも久しぶりである。
いつも神戸に帰った時は対岸に見えるこの地にいるのだがら、
感慨深い。そんなことを考えつつ用事を済ましていると
日がいつのまにか暮れていた。最近は日暮れも早いが、
それよりも海に沈む太陽を見れたのは収穫だった。
いつも写真やテレビでしか見れない風景が目の前にあるのだ。
やはり、自然は雄大だ。人間はこの先も自然には勝てないだろう。
そうこうしてるうちに日が完全に沈んでしまった。
空には星が瞬き始めてまた驚いた。
大阪で見る星の数と雲泥の差があるのだ。
さそり座が完全に見えたのも驚きだが、高い建物が無く、
おまけに光害がないからいろんなものが見える見える!
地元の人はそんな僕を珍しがっていた。
でも、来て良かった。
そう思う僕を日ごろ見れない天の川が見送ってくれた。
2001年10月18日(木)

Dag Soliloquize / tsuyo