日々、ポケットへつめこんでおいたこと。
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2007年05月12日(土) 尼ケ坂

今日は面白かったです。

あいかわらずバタバタな土曜日の職場を抜けて、ゆっくりとランチ(やっとこ、rotiー。ゆるーくいられて大好き)、その後ギャラリー尼ケ坂へ行きました。

“尼ケ坂の森のブラックベア”という展示を観にいったのです。
ディック・ブルーナのブラックベアシリーズがたくさん見られるというのです。グラフィックデザイナーとしてのブルーナはとてもおしゃれでドキドキします。数年前にも大きな展覧会があり感動しましたが、またこのシリーズをまとめて見ることができるんだ!と思ったら、行くっきゃありませんたら。

はじめて行くギャラリー尼ケ坂、北区の古い住宅地にありました。初めて降りる駅はそわそわします。楽しいのです。町のにおいをくんくんと、歩きました。
家はそれぞれに呼吸をして生きています。なので、いろんな表情をしています。窓の色、屋根の色、錆びた階段、新聞受け、あきらかに手作なベランダ、こんなとこに絨毯ほすか〜?!とか、盛りだくさんなガーデニングや、眠る猫、ふくれたハト、かわいい釣り堀、小さな路地、日向、日陰、風も吹いて、家々の呼吸を、そこで生活する人々を、たくさん感じることができました。わたしは、そんなごくありふれた町の風景が、実はいちばん愛おしいものだと思います。面白かった!

こっちでいいのかしらーとうろうろ進んで、あれ、あそこも何かすてきじゃない?と指差したお店が、ギャラリー尼ケ坂でした。

1階には雑貨や本、2階がギャラリーになっていました。まずは2階へ!

光や風が広く差し込む大きな窓が、とても気持ちの良いスペース。
たくさんのペーパーバッグを手に取って見ることができました。やっぱりかわいいというのもあるけど、改めて感じたのは、ブルーナのデザインって、どれも潔い!色使いや、線が、気持ちが良いのです。ひとつひとつのデザインがきっぱりしているの。とにかく、おしゃれ、モダンというのもあるけど、見ていてスカッとします。だからこんなふうに引き付けられるのかな。かっこいいなぁ。

cestaにもブルーナのペーパーバッグは何冊もあって、前からいいなぁと見ていますが、わたしの部屋には危険すぎるので、こういうとこで、見れれば満足。あと、復刻された新しいものもありましたが、わたしはやっぱり当時のものがいいなぁと思います。同じデザインでもどうしてか、紙に残るその年月も込みで、ステキ度が増すのです。
でもあのブラックベアシリーズがすべて掲載されている本は、やっぱり欲しいなぁ。そのうち買おう、そのうち。。。と、ずっと言い続けている気がします。。。

1階もとても魅力的でした。
セレクトされた様々な本、新しいものも古いものも。あと雑貨類も、アートなものから、絵本系もの、とにかく面白いものがいっぱいです。
わたしはやっぱり本が好きで、殆ど本棚の前から動けなかったんだけど、今日見た中で一番面白かったのは、なんといっても横尾忠則の『家族狂』!横尾氏の家族写真をもとにしたアート本です。すごかったー!ほんの数ミリの差の、ハイパーな世界。全く何がどう普通なのか普通じゃないのか。

小川未明の童話集の、とても古い分厚い本も、かわいかったーーー。

『オードリー・ヘップバーン・トレジャーズ』もありました。これ、見てみたかったんだ〜!!ちょっと、買えないけど。。。
本当にためいきもののかわいさで、うーっとり。わたし、オードリースタイルで結婚式をあげることを決定しました。花婿様募集致します。

お店の扉の、ちびっこ画伯たちによるアーティスティックならくがきもかっこよかったです。

1階だけでも、とても長居をしてしまいました。
ギャラリー尼ケ坂、素敵なお店でした。きっとまたお邪魔します。


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