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違う、違う、『お父さんの恋』千秋楽にして、my初日行ってきました!
昨日、一昨日がアルコン春ツアー大阪、しかも幸ちゃん誕生日と高見沢誕生日イヴでございまして・・・。嬉し悲しい日程でした。結果的に堺@『お父さんの恋』も楽日を観れたし、三公演とも、激戦だったので、前方ではありませんでしたが、なかなか観やすい良席で、ラッキーでした。アルコンは疲れるほどはぢけたし、『お父さんの恋』も、期待を裏切らない良い作品だったので、満足です。
でも、だからこそ、二回は観たかったよ。あぁ、ぜいたくだとはわかっているさ。自分の懐具合もよぉく承知さ。でも、でも・・・なのさ。
アルコンは、必ず、セットリストを確認してから挑むの。ネタバレ嫌がる人もいるし、特に2DAYSだと曲かわったりするけど、だいたいのラインを押さえないと、必要なグッズもあるし、なんかもれなく楽しむために心構えみたいな感じかな。言っても、始まってしまったら、委ねまくりで、知ってたろ?と思うのに、イントロにきゃ〜☆だの、いい反応するんですがね。
って、『お父さんの恋』ですね。んと、芝居って、あっと驚く展開があったりするので、ライブのセットリスト的なネタバレは基本、必要としないんだけど、やっぱり見落としたくないパーツとかあるんで、アルコンみたいに毎春、秋観れるもんでないし、知っときたいポイントとかあるのね。ん〜、新聞のラテ欄くらいのあらすじとか?ここの堺は見逃せない!とか、かな。
それが、今回は、一度の観劇にも関わらず、チラシに載ってる文句と作、演出、出演者しか知らずのままでございました。特に避けてたわけじゃないけど、探しもしなかった感じ。大阪ラストだから、探せばネタはあがったと思うけど、全然仕入れず。
正解でした。 緞帳降りてたし。
久々に歌舞伎以外で、さーっと幕引く音聞いたかも。現われた舞台は、LDKに和室、二階への階段、大きな窓の向こうに桜が満開の庭、そして介護用ベッドと車椅子。 お父さんて、寝たきりなんだ!・・・ってゆーか、そうだったのね〜。 新鮮に驚いたし、流れに関心したので、その後、つづくストーリーも、台詞や小道具が伏線で、後々、広がったり、わかったりするんだけど、事前に知らなくても、きちんとマーク出来る感じに自然に目立ってて、その広がったり、わかったりした時に、あぁ〜、と思える風に出来ていて、うまいな〜と思いました。 父と娘二人に息子が一人なんだけど、姉妹が強烈な入り(はいり)で、でも、その印象が色々考えさせられるものがありつつ、人それぞれカチンとくるかもな人物像でありつつ、最後はすとんと腑に落ちる感じ。よくできてると思いました。
って、毎度だが、更に、私、何様な感じね。
んとね、ネタバレなしと言いつつ、堺氏が、一幕一場はほとんど出場がないのは知っていたの。はじめのシーンが、出て、台詞二つで暗転でした。あ〜、ほんと、少なっ!好きなスカ感があったけどね。でも、なんか居るんだけど、傍観者な立ち位置で、これは、【主役堺雅人】になってるけど、星野真理の間違いでは?と、ほんと〜に、最後の最後の展開部まで、そうだろ?と思ってしまいましたね。
物語を追っていくと、堺氏が見れない(涙) 芝居、を観に来たんだよ?でもね、久々で次はいつかわからない生堺なんだよ!これは、話は耳で、目は堺だっ!あっ、でもなるしーは観たい!でも、ダメ!私!堺氏を追え〜っ!いいの、不純で(意味不)みたいにいいきかせないと、くらいな。
ところが、こう、末っ子で、あかんたれと思われてる役(杉本大樹)なんだけどね、それは、彼のプチ悪戯心ですか? or 彼は実はお見通しなんですか?多分、後者?でもわからん、てエピがふたつばかし出てくる。そこは、曖昧なんだけど、わざとかな。
でも後半いっきに、大謎解きがあるんです。それは大樹からだけど、父の恋心の相手、星野真理(さおり)からもあるんだよね。 その大樹は、別にそこだけヒロイックになったりしなくて、大樹らしいままなんだけど、すごく説得力があるのです。それはもう驚くくらい。そして、さおりの種明かしというか、大樹が「人生はやり直せるってきみが教えてくれたんじゃない」って言うと、さおりは、大樹の知らないことがあるって風情で、「私はあなたに教えてもらったのよ」と、実は大樹の分岐点になった、高校時代の投稿小説を差し出すの。(またこれが、どこでさおりが見つけたかと言うと、米びつの中ってゆー、父心が先に伏線ではられててわかるんだよ) 大樹がもう一度、小説を書くのかどうかは、定かではないけれど、母の死後、父が新築した家に、(倒れてしまったのであきらかにされなかったけど、それは子供の誰かが、住もうと言ってくれないかと期待しての、子供たちの子供時代の希望を取り入れたから統一感のない家になった家。姉たちは今日知るのだが、実は大樹は、煙突つき暖炉を見て気付いたけど知らぬふりを決め込んでいた) 「俺、この家に帰ってきてもいいかな」と、能動的にな変化をみせる。
私は、ほんと、さっきも言いましたが、ほんと看板主役にされちゃっただけなの?とまで思っていました。すっごい失礼な言い方をふと思いついたのが、意味はあるけど他に比べ、主役と打たれてる分「しょぼい役」なのか!?とまで、思ってしまいました。あぁ、ほんと失礼。 で、ちょうど、もう、ここの後半の後半にきたとこで、やっと、あぁ〜、これは堺氏の役だ、堺氏だからこそ、前半とここの落差を、全面に押し出すでなく、非常にさりげなく表現出来たんだな〜。全然、しょぼい看板だけ主役にひっぱられたんじゃない。 これは、かなり、役者として「しどころ」のある役なんだな〜と、またそれを堺氏はやってのけたんだな〜と、改めて身贔屓でなく、株があがりました。
やるやん!
スタオベに笑顔で、応え、手まで振っちゃつた堺氏、ラブリーなのに、大きくみえました。 全員揃いが無理なら、堺氏、父、姉、なるしー固定で再演希望。(妹とさおりがいかんかったのではない)
あのさ。最後に言うのもなんだけど、「しっかり構築された脚本に、丁寧に目配りされながらも役者の個性も活かした演出。それを見事に実現させ、舞台という世界に厳しくも暖かいホームドラマ(悲しみの中に笑いがあり、笑いの中に悲しみがある)をつくりあげた役者たち。中でも、一見居るんだか居ないんだかわからないような役の堺氏の存在感と、後半の説得力は大変よかった。音楽や美術も、らしい。」って、何故、さくっとそれだけ感想として書けないの?私・・・。やったら書けたやん。
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