うわっ！『恋愛偏差値』の1シリーズ目『燃えつきるまで』おもしろいよ！！うまいね。

　2話見て、ビデオの1話見て、今回3話目見ましたけど、1話目の頭から、ビートがきいてる。単にBGMとしてだけでなく。なんかであったかな､って思う、ハリウッド映画かも？雑踏を颯爽と歩くレイコと、レイコをより深みへと落とそうとする友達マキコ、レイコの一番仲がいい女友達、あ、役名忘れた篠原涼子ね、彼女たちがキレのいい感じで映像にノル。バックはテロリズムの脅威のニュース。レイコのセリフ「今は、私が生まれてきてから一番混沌とした世の中かもしれない。でも、私個人としては一番穏やかで、充実している」

　でも、その穏やかさと充実が、一つ歯車が違っただけで、全て崩れるものだとは、そのときはまだわからずにいた・・・。

　って、ほんと、なんで？って感じに彼女たちが壊れていくのよ。3話の頭で、今度は壊れていく彼女たちが映像にノル。といっても、マキコは1話目ですでに壊れてたんだけど。まだ彼女が壊れた理由はわからない。大高さんが夫で、朝食のシーンで「朝から食いきれないから、もったいないからこんなにつくらなくていいよ」って、普通に言うの。でもね、普通に言う量ってか､種類じゃないんだよ、その多さが・・・。こわばる彼女の表情が、普通に食べながら「でもうまい」っていう夫の一言で微笑むのよね。あぁ、怖い・・・。これ2話ですけど、あれ？大高さん、もしか浮気してるとかいう役？で、それが原因で妻､壊れた？と、短絡的に思ったけど、１話でそんな話しは出てこなくて、会社人間なのかな？っていう感じだけど、特に問題は無さそうな夫と、かわいい娘がいて、専業主婦だけど、その分家庭のことみっちりやって、満足してそうな妻風。でも、彼女には何か問題があるんだね、それに夫は気づいているのか､気づかぬフリをしているのか､大高さん。マキコはレイコを目のかたきにするのよ。独身で、３年目の彼と安定してて、仕事は主任になって、なんだか、華やかそうで・・・。

　そのレイコは、生活にスタイルを持ってて、仕事にも自信と、実績を持ってて、英会話のレッスンにも行ったりして、焼肉食べる友達もいて、適当に飲めるバーがあって、ゲイの親友がいて・・・。なんの不足があるのさ！っていうか、「失ってはじめてわかった」って言うけど、コウイチロウってそんなに大事だったのか？コウイチロウに振られただけで、彼女は壊れていくのよ。あの自信はどこへいったのぉ？！ウソでしょ？なんでレイコがさっ！そりゃ､ショックだろうけど、立ち直れよぉ！って思うのねぇ､見てて。でも、コウイチロウの振られ方が悪いよね。って、男ってそうなのか？別れを切り出す前に「キスして」って言われてえらい笑顔でキスするんだなぁ。しかも、１年くらいレイコとは別れようかな、あわないよなぁ､スタイル、とか考えてつきあってた、とか言われるんだよ。「信号は送ってた」って、今までは女性のセリフだった気がしないでもないが、１年・・・ちっとも気づかないレイコもレイコでね、コウイチロウばかりを責められないムードでね。で、気づかなかったコトそのものっていうか、男一人失っただけ、なんだけど、イコール、自分の全てを否定された。「された」だけでなく、自分が「する」コトになる・・・。世界は音をたてて崩れるのでした・・・あぁ、あんなに自信満々だった仕事も手につかないし、本も読みたいと思わないし、あぁ、ほら、バーに行っても、友達と一緒でもしゃんとしないし。あぁ・・・。って感じ？しかも、コウイチロウったらズルイぜ、スタイルが合わないなら、ソレが理由だけで別れられる男でいてくれよ、せめて。やっぱりかよ。女できてから、自分は居場所見つけてから別れるのかよ。まぁ、安全策ですが・・・潔くはない感じ。レイコはその彼女が自分の目に「さえない女」で、余計まいっちゃう。レイコもソレホドの女。

　比較的わかりやすく壊れたレイコの英会話友達キョウコ。婚約者に破談されたんだけど、理由が二股かけてた彼女が妊娠したから。で、あの手この手で２人を破滅させてやるって方向にいっちゃった。あと、篠原（なんで名前思い出せない）は３年目の不倫相手が、不倫は不倫と思っていたはずが知らぬ間に心底、妻との離婚が叶うかもしれないと思っていた。彼は本気に見えたけど、やはり、不倫は不倫の結果になりそうで、しかも、フリーライターの彼女の相手の男は大手出版社の人で、仕事関係の人にバレてるわ、仕事もやばいわ・・・。レイコに見栄はってた彼をレイコに見られて、彼女との友達関係にもヒビ入れること自分から言っちゃって・・・。と、主要人物だけ壊れていくのかと思ったら、コウイチロウの新しい彼女、ノリコもなんだかヤバイ。同じ会社のコウイチロウとつきあって４ヶ月で妊娠４ヶ月・・・。コウイチロウの先輩の妻であるマキコとの食事の後、表情を変える感じ、猫カブリ女なのか・・・。レイコを仕事サイドで壊していく菊川玲にしたって、主任の座を手に入れたんだからもういいじゃん、て思うのに、まだ手を緩めない。レイコに触手を伸ばした若い男、彼はほんとにそれだけの男だったのかもしれないけれど、レイコの安定を許さないように、策を練る。彼女もまた壊れてるよね。

　あぁ、怖い､怖い。レイコはゲイのリュージに「愛してるって言葉は幾らでも言える」って、言葉だけじゃダメだって言ったのね。抱いてくれないとダメって。そんなんじゃ、うまらないって。でもさ、コウイチロウは「愛してる」って言葉と体と､両方くれてたけど、心がなくなってたし、新しい男も両方くれそうで、レイコはすっかりいつもの調子を取り戻しそうになったけど、お前そんなんでいいのかよ？それって自分がダメなんじゃ？リュージは言葉もくれるよ、体はくれないけど、もちろん男じゃないと埋まらない寂しさってあるんだろうけど、それが手に入らない時に、ぎりぎりの気持をくれる人間がいるってことはすごいありがたいことなのに。あぁ、女って、女って・・・。だから女なのかしら・・・。

　歯車ひとつで簡単に､脆くも壊れていく彼女。じわじわと、いくつかの歯車のちょっとづつのきしみが重なって壊れていく彼女。子気味いいくらいビートがきいて壊れた彼女たちは、どうやって日常にかえってくるんだろう。完全にかえってなんてこれないの。だって彼女たちは女だから。多分、男もゲイも・・・。だって毎日生活してるんだもん。ちょっとくらい壊れて当り前なのかも。って、ドラマはどう終るでしょう？

　（リュージの携帯風に、役名は全てカタカナ表記にしてみました。ええ、漢字が思い出せないのは２番目の理由よ。）

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