毎日なんか考えてる。

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2006年03月08日(水) * あんなこと こんなこと あったでしょう。*

幼稚園の懇談会・最終回だった。

教室に子供用の小さな椅子を円に並べ、
その小さな椅子に母達の大きなお尻をムギュギュと押し込み。
グルリと母親の輪。
なかなかの図だ。
去年、最初の懇談会の時、この「母親の輪」の風景に圧倒されたんだったよなー、なんて事を思いだしたりして。

今日の懇談会は茶話会で、
我が子の幼稚園生活を振り返り順番に喋っていく、という会だった。
みんなの話しを聞きながら、
それぞれにドラマがあり、思いがあり、それぞれの2年なり3年だったんだな、と。
しみじみしてしまった。

ワタシも喋りながら色んな事を思い出してしまって
胸がイッパイになったのだけど
喋りながら泣いちゃうとヨレヨレになっちゃうんでそこはググっとこらえ。
手短に。
なんとか泣かずに喋り終えました。

ホント、濃い濃い2年だったなぁ。

年中の1年は入園とワタシの出産が重なってカブトにとって試練の年だった。
そしてワタシにとっても。
妊娠出産で自分の体が思うように動かないジレンマとか、
気持ちもスゴク揺れたりして。

それが今年。
4月。年長になったカブトはどこかが違ってた。
すごくノってたし、カブト自身、何か変わって行こうとする「感じ」があった。
そんなカブトを見て、幼稚園も最後、
悩んだり心配ばかりしてないでカブトと一緒に思いっきり楽しもう!と。
そんな風に始まった年長だった。

それでも春は相変わらず心配ごとは尽きず。
ワタシ自身なかなか気持ちと行動が伴わず。
ダメだなーダメだなー、て思う日もいっぱいあった。

振り返るとニコリンが居てくれてヨカッタな…と、こっちもこっちでしみじみ思う。
赤ちゃんは手がかかるし体力も持っていかれるし、体はキツイ部分はあるのだけど、
ニコリンがいつもニコニコしてホニャホニャして存在していてくれる事が
フっと和める時間で。
ワタシだけでなく、カブトにとっても恐らくそうだったと思う。
妊娠中、かなり不安定になっていたカブトが、
ニコリンが生まれてからはワタシから怒られたり幼稚園で何かあって凹んでる時、
ニコリンとイチャイチャしてウットリしてる事がよくあった。
ニコリンの存在はワタシ達家族みんなにとって「癒し」の存在だったと思う。

そして夏を越えてニコリンが1歳になり。
カブトの中に小さな、でも確かな「変化」が見られるようになった。


負けることを恐れて
勝ち負けのある遊びに参加できなかったカブト。

失敗を恐れて、やった事がない事に挑戦できなかったカブト。

ごはんをチョットしか食べなかったカブト。

友達にNOが言えなかったカブト。

泣きながらスイミングに行っていたカブト。

まじめすぎて融通が効かなかったカブト。

そんなカブトを見るにつけ、なんとも言えない気持ちになった。


カブトの小さな変化に「乗り」たかったんだと思う。
とりあえずバスをやめて送り迎えをする事にした。
それが、まず最初にするべき事のような気がして。

まだまだお昼寝をたっぷりしたい小さなニコリンにとっては
またチョット無理をさせてしまったと思うけれど。
午前保育の日、家に帰ると昼寝させてあげられないから、
幼稚園の周りをグルグル徘徊して寝かせたり。懐かしいな。

バスをやめて幼稚園で過ごす時間が増えた事、
バスの友達だけでなくお迎えの子達とも遊ぶようになって
友達関係が広がって行った事、
先生と過ごす自由な時間が増えた事、
ワタシ自身、カブトの幼稚園の様子を見られるようになった事。
それから、きっとカブト自身のタイミングもあったんだと思う。

秋から今までの半年。
カブトの外側にあった色んな鎧が
パラリパラリと脱ぎ捨てられて行くの目に見えてわかった。
ホントウに子供ってスゴイな、と思う事ばかりだった。

自由遊びの時に、リレーをしました。(カブトが授業でない時にリレー?!)
だるまさんがころんだで、鬼になって泣きました。(やっぱり。笑)
○○クンとケンカをして泣きました。
○○クンも泣きました。(ケンカ!!すごいぢゃん!)
だるまさんが転んだを今日もしました。
鬼になっても泣きませんでした。(だるまさんをやった!?ホントに?)
自由遊びではドッジボールをするのがブームのようです。(カブトが!ドッヂ!!!!)
毎日縄跳びの連続記録に挑戦しています。(できないんじゃなかったの?やらなかっただけなのか!)
そらぐみの男の子みんなと遊ぶようになりました。
工作に自信を持っているようでみんなに教えてあげてました。
お弁当を一番に食べ終わりました。(えっーーー!!!!)
キンダーランチ(給食)でご飯を3回もオカワリしました。(見たい!)
将来の夢の絵、のテーマが決められずに帰りの会までずっと泣いてました。(らしいなぁ。)
ふざけて先生に叱られました。(あのカブトが!変わったなー。)

先生から報告をもらう度、
保育参観で友達と楽しそうに遊んでる姿を見る度、
感激カンゲキの連続の半年だった。

どんどん成長し、どんどん変化していくカブトを見ていて
もしかしたら心配ばかりしていたワタシの気持ちが
カブトの足を引っ張っていたのかも、とか思ったりもした。
親ができる事なんてすごく限られている事なんだな、と
思い知らされた年でもあった。
子供は勝手に育って行く。
これから小学校、中学校、高校…と、どんどんどんどん「勝手に」
育って行くんだろうな。

カブト6歳。
カブトの年齢が、そのまんま、ワタシの親としてのキャリア年数なワケで。
6年で、こんな感じ。
カブトにワタシの「背中」を見せてあげられる日は、来るのかな。笑

感慨深い、1日でした。


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